現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「南極大陸」沈没

2011-12-18 22:25:37 | テレビ・映画・芸能人
1/18 『坂の上の雲』と『南極大陸』を 続けて観た。

それぞれ莫大な制作費をかけた話題作だが、なぜか
視聴率が低迷しているとのこと。

『坂の上の雲』は、もう「明治は遥か遠くになりにけり」か。
「日清・日露の戦い」が、その後の韓国併合、日中戦争、
そして太平洋戦争へと突き進んだ緒口と思うと、勝利も
手放しでは喜べなくなる。国民の生命と生活を犠牲にして
何のための戦だったのだろう?という疑問が残る。

「TBS開局60周年記念番組」という鳴り物入りで、
TBSの威信を賭けて制作された『南極大陸』。

タイトルさえ『南極物語』と間違えられるほど。
「映画『南極物語』のリメイクではない」と強調しても
無理むりムリ。「主演はキムタク、人気子役の芦田愛菜、
タロ・ジロと、高視聴率の条件であるイケメン、子供、
動物を揃えた。敗戦後の日本の復興期を描くことで
『日本がんばれ』のメッセージも打ち出せる」と、
スタッフは意気込んだものが、全部当て外れに終わった。

「キムタク」頼みだったようだが、見ていて、「キムタク」
のワンパターンの顔が延々とアップで映し出され、もう
ウンザリ、かったるいドラマでござった。視聴者の
“テレビ離れ”は ますます進む結果に。

断捨離の「やましたひでこ」さん

2011-12-18 10:20:52 | 虚無僧日記
「断捨離(だんしゃり)」の「やましたひでこ」さんが
中日新聞 12/16 2面6段抜きで大きく紹介されていた。
「あの人に迫る」。

「断捨離」が、昨年の流行語大賞にノミネートされていたそうな。
最近は「俯瞰(ふかん)力」を提唱されているとのこと。

「モノと自分を見つめ直す作業が“断捨離”。そうして
得られる“自在に生きる力”を“俯瞰力”と表現。
“断捨離”は 単に片付け術、収納術ではない。生きていく
上での指針や力を身に付けていく術。

これまでの社会は、地位や名誉、金わ求める「獲得系」だった。
これからは、モノや地位に縛られずに幸せになる生き方
「手放し系」。

「震災で、被災地ではモノが無くて困っているのに、
被災地から遠く離れた人が買いだめに走った。今 何が
どこに必要なのかを 俯瞰する力が試された」と。


なるほど。五木寛之の最新刊「山を下りる」や、加島祥造の
「求めない生き方」に相通じるか。