現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「家政婦のミタ」よりお題頂戴しました「加勢風と三田」

2011-12-22 22:20:05 | 虚無僧日記
乗りやすい私。尺八独奏曲2題のタイトルが決った。
「家政婦の三田」をもじって『加勢風(かせいふう)』と
『三田(さんた)』。

古典尺八曲に『三谷』がある。ならば「谷」では
なく「田んぼ」で『三田』。

東京の港区三田(みた)は慶応義塾のあるところ。
「三田会」といえば慶応のOB会。

兵庫県には「三田(さんた)市」がある。「三田牛」で
有名。江戸時代は志摩の「鳥羽藩」から「九鬼久隆」が
3万6千石で入封し、廃藩置県までの約240年間、九鬼氏が
統治した。

九鬼氏の先祖は「九鬼水軍」。風頼みの水軍だ。
織田信長に仕え、石山本願寺(現大阪)攻めには
燃えない「鉄甲船」で 毛利水軍を撃破した。

伊勢朝熊山の金剛證寺には、九鬼嘉隆の肖像画
「紙本著色九鬼嘉隆像」が残され重要文化財に
指定されている

今、熊野本宮の宮司は「九鬼氏」の末裔「九木」氏。

今度は、兵庫県の三田市に虚無僧で行ってくるべい。





死亡ゼロの洋野町に学ぶ

2011-12-22 22:17:59 | 心の問題
東日本大震災で、死者・行方不明者がゼロだった
岩手県の「洋野町」が注目されている。

洋野町は南北に長い人口1万9,000人の町。同地区は
過去、度々津波の被害に遭ってきたにもかかわらず、
防潮堤が整備されていなかった。

それだけに、日頃から、津波に備えて“逃げる”
訓練をしていた。消防団による 低地へ通じる道の封鎖、
10分足らずで水門を閉めれた手際良さは 訓練の賜物。

避難路、避難場所の整備、避難訓練を怠り無く実施して
きた。その過程で「消防団員」の意識改革があった。

「とにかく逃げろ」。過去の津波被害の教訓から、
消防団員も、初期の任務を終えたら、まっ先に逃げる
ことを徹底した。消防団員が逃げることで、町人の
危機意識が高まり、大勢の人が後に続いて一目散に
逃げれたという。


10mもの堤防があるからと“安心”しきって、避難
訓練もロクにせず、多くの死亡者を出した町と、
堤防が無いからこそ“逃げる”訓練をしていた洋野町。

こんな話しは、他にもありそうだ。

環境が整いすぎて、勉強をしなくなった子供たち。
昔は、机も文房具も無い中、努力工夫して勉強した。

楽譜もテープレコーダーも無かった時代は、当たり
前に暗譜していたのが、ハードが揃ってしまったら、
暗譜もしなくなって、技術の伝承が廃れた。

「環境整備は人をダメにする」。教訓とすべし。


22日冬至から 2月4日まで寒修行

2011-12-22 21:09:10 | 虚無僧日記
22日は冬至。1年で一番夜の長い日。名古屋の日の出は 6:57。
まだ うす暗い中でラジオ体操が始まり、体操が終わる頃、
ようやくお互いの顔が判るようになる。日の入りは 16:44.

冬本番になり、風邪をひいたり、脳卒中などが増える。
そこで「冬至かぼちゃ」に「ゆず湯」で温まるとよいと
される。

「かぼちゃ」はカロチンやビタミンAが豊富で、肌を
ツヤツヤにし、動脈硬化、中風の予防になるとか。
昔の人は、化学分析も無く、経験から そのような効能に
気づいていたのだから不思議。

また、「明日からは、陽もまた延びる」というので、
「運を転じる。悪いことが続いたあとでも、幸運に
向う日」とされる。

「かぼちゃ」は、異名「なんきん」。「なんきん」だけでなく、
冬至には「ん」のつく食べもの、「にんじん」「れんこん」
「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」「うどん」などを
食べると、運がつき、病気にかからないとも。

そこで 今日は、名古屋名物の「みそ煮込みうどん」に
「かぼちゃ」と「にんじん」「ゆず」を入れて食べた。

ようやく寒波襲来で、冬らしく なってきた。虚無僧には
寒風が似合う。いよいよ虚無僧の出番。今日から2月4日の
「節分」まで「寒修行」。朝3時起きで「水垢離」。
気合ダァ!

「断捨離」で、部屋も心もすっきり

2011-12-22 12:14:48 | 虚無僧日記
気になっていた風呂場と洗面所の大掃除をした。
洗濯機の裏側など真っ黒にホコリがたまっていた。

大掃除で、棚から歯ブラシが10本も出てきた。
鋏(はさみ)もカッターも定規も5本ずつある。
サインペンの類は何十本もある。
いつのまにか たまったモノをどんどん処分。

「いつか使うかもしれない」なんて思うことが
“心のムダ”。その時は また買えばいい。

とにかく価格破壊はすごい。昨日 買いにいったら、
ベルト 300円、靴下 50円、ネクタイ38円。足袋も
480円。

ただし、当然「安かろう、悪かろう」は覚悟の上。
すぐ ダメになる。安モノはたいてい中国製。
日本人が中国で製造しているもので、最近は
現地の中国人でさえ「ニッポン人は こんな
粗悪品を よく使うね」と あきれているとか。

人もモノも“使い捨て”の時代を生き抜くための
発想の転換が必要だ。

「断捨離」は「執着を捨てた生き方」の提唱。
稽古場でもあるリビングには何も置かず、
書き物などの作業は4畳半の部屋ですることに
した。これで暖房費もかなり浮く。

私も見た「家政婦のミタ」

2011-12-22 11:49:33 | 虚無僧日記
「家政婦のミタ」笑顔、最終回視聴率は40%(読売新聞) - goo ニュース

昨日は 虚無僧修行もブッチして、9時に帰宅し、私も見た。
『家政婦のミタ』。

松嶋菜々子は はたして笑うのか、最終回は、視聴率が40%。
連続ドラマで視聴率が40%台になったのは、2000年3月に
放送された「ビューティフルライフ」以来11年ぶりとか。

夜10時放送の番組だが、9時から1時間、前9回分の
ダイジェスト版を流してくれ、ストーリーが把握できた。

『家政婦のミタ』は、夫の不倫、妻の自殺による家族崩壊
という、現代が抱える問題を、「家政婦のミタさん」が
無表情に、それぞれの頼みを完璧に実行するという奇策?で
解決していく。崩壊した家族の再生に「笑顔」は無益という
ことを知らしめてくれた。

3.11で家族を失った人たちに、笑顔は無力だったこととも
相通じる。最終回で見せた松嶋菜々子の笑顔は最高に美し
かった。

「自分の笑顔が他人を不幸にする」というトラウマ。
「父親も夫も子供も、義弟まで失ったという十字架を
背負って、一生笑えない」と心に決めつつも「小さな
灯りが見えてきた」という。「三田さん」の名前は
「灯(あかり)」。誕生日は 12月25日。「三田」さんは
「サンタ」さんにも通じる。

このシナリオ構成は、どこまでも憎いくらい完璧。