現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

TV東京新春時代劇『白虎隊』と NHK『八重の桜』

2012-12-06 23:44:42 | 会津藩のこと
1/2 TV東京で7時間放映の「新春ワイド時代劇『白虎隊』で
主役となる「西郷頼母」を「北大路欣也」が演じます。

来年のNHK大河ドラマ『八重の桜』では「西田敏行」です。

そこで、「西郷頼母」について、以前にこのブログで書いた
ものを、6本まとめて再掲載させていただきます。

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会津藩家老「西郷頼母(たのも)」とは? なんと
「姿三四郎」のモデルとなった 柔道四天王の1人「西郷四郎」の
養父なのです。

「西郷頼母」は謎の多い人です。

まず、先祖は「保科」氏です。会津藩祖「保科正之」は、
実は 徳川2代将軍「秀忠」の落胤で、正室「お江」に
気兼ねして、信州高遠の保科正光に預けられます。
「保科正光」には子が無かったので「正之」が「保科家」の
跡取りとなりますが、「正光」の叔父「正俊」の嫡流が
西郷家の祖でした。つまり、家老の「西郷」の方が
「保科」の血を継いでいるという、ややこしい関係でした。

それで、西郷家は代々筆頭家老となりますが、「西郷頼母」は
藩主「松平容保」が「京都守護職」の内命を受けた時は、
「火中の栗を拾うものだ」と反対し、また「鳥羽伏見の戦い」
以後も反戦和平を唱えるなど、藩主には煙たがられ、他の
家臣たちからは嫌われていました。

それで、藩主の命で追放され?行くへ不明になります。
そのような経緯もあってか、官軍が会津城下に侵攻した
8月23日、残された妻子縁者21人全員が自害しました。

さて、明治の世となり、藩主「松平容保」に嫌われて
いたはずの「西郷頼母」ですが、「容保」が日光東照宮の
宮司となると、禰宜として側近に仕えたりしていました。

1903年(明治36年)十軒長屋で 身寄りの無い「独居老人」が
亡くなりました。それが「西郷頼母」でした。74歳。

ところが、「西郷四郎」を養子にしていたことが後で
判るのですが、その経緯や親子としての関係は ほとんど
不明なのです。


そんな難しい役を「西田敏行」、「北大路欣也」が、
それぞれどのように演じられるのか、興味シンシンです。




1/2 新春時代劇 『白虎隊』に決まり

2012-12-06 23:27:32 | テレビ・映画・芸能人
来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」(新島襄の妻となった
山本八重子)とタイアップしたのでしょうか、1月2日放映の
テレビ東京系列の「新春ワイド時代劇」が『白虎隊』だそうです。

今までも、何回か取り上げられていますが、1986年に日本テレビで
放送された年末時代劇『白虎隊』は、堀内孝雄の『愛しき日々』の
大ヒットにつながったほどの秀作でした。それまでほとんど
知られていなかった会津藩士「井上丘隅」を中心に据えたことに、
会津通の私も目を見張る思いで観、しかも「森繁久彌」が演じ、
より重厚で感動的な作品となりました。尚、この時の「山本八重」役は
「田中好子」でした。「スーちゃん」でも かわいすぎて、
「女傑」の「八重」のイメージとはかけ離れていたのですが、
来年のNHK、「綾瀬はるか」では、さらに 心もとないですね。

あれ?、新春時代劇では「山本八重」は登場しないのかな?
キャストに名前がありません。NHKに遠慮したかいな。

新春の『白虎隊』は、会津藩家老の「西郷頼母」を中心に据える
ようです。1986年の日本テレビ版では「里見浩太郎」でした。
今度は「北大路欣也」さんです。

西軍の侵攻に、母、妻、娘たち、さらに親戚の者まで、女、子供
21人が自決したことは、白虎隊同様、「会津藩の悲劇」の
象徴です。

ラストは「西郷頼母」が一子「吉十郎」を連れて、籠城戦のさ中
会津から出奔するところで終わるようです。


なんてこった。落城までやらないなら、「山本八重」は登場
しませんな。