現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「今年の漢字」は「金(きん)」ではなく「金(かね)」でしょう。

2012-12-18 20:02:38 | 社会問題
年末恒例の「世相を表す今年の漢字」は「金」に決った。

25万8912通の応募があり、「金」は9156通を獲得。「金」は
シドニー五輪があった2000年以来 2回目。2番目に多かった字は、
金環日食やオリンピックにちなんで「輪」で、3番目は
尖閣諸島や竹島を巡る問題などにちなんで「島」だったという。

先のインターネット調査では、1位は「乱」で、以下「迷」
「変」「怒」「苦」「嘘」などネガティブな漢字が多かった。
そんな世相を覆すかのように「金」となった。

理由は「ロンドンオリンピックでの過去最多でのメダルラッシュに、
山中伸弥のノーベル賞受賞が理由では」と解説されているが、
はて、オリンピックは「金」を逃した話ばかり、山中氏の
ノーベル賞も、個人のことであって「今年の世相を反映した」
ものではないでしょう。

「世相」なら、消費税や生活保護など「“金”に関わる問題の
多発」ということで、「金(きん)」ではなく「金(かね)」で
しょうかね。

中日新聞の「コント」欄。「金にはエン(縁)がなかった」は
笑えました。





戦争の道開くか?

2012-12-18 14:40:08 | 社会問題
衆院選。前回より得票数では減ったのに、敵失で返り咲いた
自民党。「過半数を占めれば、こっちのもの」とばかりに
「改憲を推し進める」と強気の阿部総理。やべぇぇぇぇ。

国民の過半数は「戦争を望んでいない」はずだが、
「他国と交戦できる道を開く」とのこと。

マスコミは 今のところ「反改憲」の立場のようだ。
「反戦」の声を多く取り上げている。

以前にもこのブログで紹介した「日比野勝廣」さんの
遺児四姉妹が自費出版した本『今なお、屍とともに
生きる(沖縄戦、嘉数高地から糸数アブラチガマへ)』が
再度 中日新聞に載った。

沖縄戦で負傷し、アブラチガマという洞窟の中に置き去りに
されながら、奇跡的に助かった日比野勝広さんの回顧録。

暗闇の中で半年。死体と汚物と蛆。言語に絶する壮絶な地獄
から、奇跡的に生き残った日比野さんは、戦後、戦友の遺族を
訪問し、友の最期の様子を伝えようとするが、遺族からは
「なぜあなただけ助かったのか」と責めたてられる。

「逃げたのではない、置き去りにされたのだ」という心の
葛藤に苦しめられ。戦後60余年を経てもまだ夜の闇をこわがり、
夢にうなされるという父親の姿を見て育ってきた娘4人。
それぞれの父への思いをがまた感動を呼び、涙があふれる。

世界の歴史は「戦争と再建復興」の繰り返し。それも
人減らしのための自然の摂理なのかもしれないが、
抹殺される人にとっては、大めいわくな話だ。