現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

虚無僧三日目 触るといいことある?

2017-01-03 22:35:23 | 虚無僧日記

今日は岡崎へ。東岡崎駅からテクテク北に向かう。人通りはほとんどない。

すると、露地から出てきたお二人の 高齢のご婦人が、私の姿を見て

「おや めずらしい 虚無僧さんだよ」「これは 縁起がいいね」と。

そしてバッグから財布を取り出して ご喜捨。さらに「触らせて

もらうと、何かいいことが・・」と、尺八や袈裟に手を触れて

さすってくれた。そういえば、お地蔵さまなどで、躰の悪いところを

さすると治るなどという迷信がありましたな。

しばらく行くと墓石屋さんの前に金の宝篋印塔が。そしてその下に

「さわってもいいよ」と。この影響かと納得。

そう、虚無僧に賽銭入れたら宝くじが当たったというような噂を

流してくれるといいな。

 

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そこで、以前聞いた浄土真宗のお寺での法話を思い出した。

「あなた方、神社にお参りして、お賽銭入れて、何をお願いするん

ですか? 宝くじがあたりますように? 受験 合格しますように?

ですか? 願掛けの絵馬を見ると、東大医学部に合格しますように、

とか京都大学にとか、超一流の大学を目指そうという人が

神頼み? でも、本当に 神様にお祈りしたら、宝くじが当たる

なんて信じていますか? 東大に合格できるなんて信じています?

それなのに、なんでお賽銭入れるんでしょう」と。

なかなかシリアスな問いかけだった。

神様を否定して、仏にすがった方がいいという話しだったのか、

結局は自力、自分の心構え次第という結論だったのか、

よくわからなかったが、宝くじが当たるとは信じてなくても

お賽銭を入れるという心理は何なのか考えさせられた。