現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

跳ねられた後に後続車に轢かれ死亡

2017-01-18 13:34:54 | 虚無僧日記

先日、知人が話していた事故と同じことがまた起きた。

17日早朝、所沢市の県道で、道路を横断中の男性(81)が、

Aさん(25)の乗用車にはねられた。Aさんは、すぐ車から降りて

後続のトラックに停止を求めたが、トラックの運転手は、

事故を起こした車に気を取られ、路面に人が倒れていることに気付かず、

弾いてしまった。早朝でまだ暗いからわからなかったようだ。

そして被害者は死亡。

さて、最初に跳ねたAさんと、後続のトラックの運転手。どちらが

罪が重いか。気になるところ。判定はいかに?

もう一件は、これも知人の話。今度は後続車の立場。事故ではねられ

地面に横たわっている人を弾いてしまったが、検視の結果、すでに

死んでいたと判断され、罪に問われなかったとのこと。

死体を轢いても殺人にはならない。


「生活保護なめんなよ」って?

2017-01-18 08:44:34 | 虚無僧日記

小田原市の生活支援課の職員が「保護なめんな」などとプリントした

ジャンパーを作製し着用していたことが、批判されている。

制作の動機は、以前(2007年)に、窓口で職員3人が 生活保護を

打ち切られた男に切りつけられるなどした事件が発生。不正受給者の

撲滅に断固として戦う姿勢を示すものだったとのこと。

ジャンパーの胸には漢字の「悪」を描いたエンブレムがあり、

ローマ字で「HOGO NAMENNA」(保護なめんな)と

記されていた。背中には「不正を発見した場合は、追及し正しく指導する」

「不正受給するような人はクズ」という趣旨の英語の文章が書かれていた。

しかし、働けないなど正当な理由があって、やむを得ず生活保護を

受けている人からみれば、「自分たちがクズといわれた」と受け止め

られかねない。それで、市は「不適切だった」と謝罪、着用を禁止した

とのこと。

私の周囲にも、今や生活保護受給者はたくさんいる。

中には 若い時に交通事故に遭い、何十年も寝たきり、補償もされず、

仕事にもつけず、結婚もできず、テレビも冷暖房もない 6畳一間の

安アパートでひっそりと暮らしている人もいる。

かと思うと。夫婦 偽装離婚して、母親と男と、別れたはずの妻が 

近所に別々に住み、三人それぞれが生活保護を受け、毎日遊んで

くらしている人もいる。

よこもまあ、そんなことができるもんだと、その心意気に感心もする。

道徳や倫理が人の行動の規範となることはできなくなってきた。

世も末か。まかりまちがえば、私も転落の憂き目だが。


ニートに「働け!」と説教される

2017-01-18 08:20:56 | 虚無僧日記

1月4日以来口唇ヘルペスで 虚無僧休業してました。

今日1月17日 2週間ぶりに名古屋駅へ。ようやく

音が出るようになったとはいえ、全くさえない。

気が弱っている時は “魔” が入り込むものでござんす。

体格のいい若者が 大声あげて近寄ってきた。

「こんなとこで、ピロピロ尺八なんか 吹いてんじゃねえ。帰れ!」

「まとめに 働け! 」「人助けになることをしろ!」と、何度も怒鳴る。

どうやら酔っぱらっているらしい。虚無僧をご存知ないようだ。

「てめぇはなんだ?」と聞くから、「虚無僧でござる」すると

「俺は国士無双だ」ときた。なかなかユーモアもあるようだ。

そして「こんなもん吹いてるんじやねぇ。うるせぇんだよ」と

尺八を取り上げられた。こういう時は 無抵抗。すんなり渡す。

盗られれば、これで犯罪成立。法の下ではこちらが有利になる。

天蓋にも手をかけ 顔を見られた。

今日は 紐でしっかり結んでいたから 取られることはなかった。

肩を捕まれ、胸ぐらつかまれ 「殴ってやるか!」と。

「どうぞご存分に」と。居合でいう “受け流し”。

虚無僧って 案外完璧な防御装備。天蓋はブラブラしているから

天蓋を殴られても、暖簾に腕押し。胸から腹は偈箱で防御している。

肩には厚い生地の袈裟。

逆らわないでいると、相手の態度が変わった。

「これ(尺八)どうやって吹くんか。鳴らせるか?」と。

歌口を相手の口にあててやり、「軽く当てる程度に」と指導していると。

そこへ警察官が6人も、ドヤドヤっと駈けつけてきた。

通行人が、交番に通報してくれたようだ。

二人は、ほぼ密着状態だったから、もみあっているように

見えたらしい。ところが、尺八を口に当ててやって、吹き方を

指導しているのを見て、警察官は拍子抜け。3人が交番に戻って

行った。それから15分ほども、警察官と男とのやりとりが続く。

どうやら、その男、歳は37才。職業はニート。会社をクビになり

世の中に不平不満だらけ。自転車をなき倒したり、公共施設を

けっ飛ばして壊したり。問題行動で警察にはマークされているようだ。

「執行猶予中」とも言っていた。なおさら犯罪は犯せない立場のはず。

警察官は「持ち物調べさせてもらう」とバッグの中を開け、財布の

中も開け。服のポケットも。男は意外にすんなり応じていた。

男がおとなしくなると、名鉄の方へ連れていった。

その一部始終を 私は静観。ヤレヤレ、ホッと胸をなでおろして

同じ場所でまた尺八を吹く。

今日はこの冬一番の寒さ。手も凍え、息も絶え絶え。

しばらくして、若い 20才前後の女の子が、私を見て立ち止まり、

しばらくこちらを見ている。こんな時は張り切って、力を振り絞って

吹く。彼女は私の左にきたり、右に回ったり。そこで吹くのをやめて

会釈すると、寄って来て、「なんか わからないんですけど」と

500円玉を差し出してくれた。あぁ、また観音様が現れたのだ。