ケイの読書日記

個人が書く書評

唯川恵「瑠璃でもなく玻璃でもなく」

2009-12-05 08:15:30 | Weblog
 唯川恵の小説は、登場人物の心情がよく分かるので好きだが、さすがに続くと飽きてくるね。
 こんなに結婚したい女ばかりで一体どうするんだよ!!って。

  一人の男を挟んで交錯する二人の女(妻と愛人)の話。

 「好きな男と結婚するだけで、人生は完結するわけじゃない」そんな事、アッタリマエ!
 何を今更、堂々と書いているんだ!と毒づきたくなるが、案外新鮮な気持ちでこの一文を読む人もいるかもしれない。


 それに、この作品の中に出てくる広告代理店勤務の”石川友章”。こいつは一体なんだよ。何のために出てくるんだろうか。
 口を開けば「おいしいイタリアンレストランを知っています」「今度また一緒においしいものでも食べましょう!」「僕の事、気楽な男友達とでも思って下さい」

 なんちゅうバブリーな男なんだろうか? いくらリーマンショックの前とはいえ、こんな男がいまだにいるんだろうか?

 前半は面白く読めたが、後半は段々はらが立ってきた。あーあ、MOREの読者におもねりすぎ。
 しばらく唯川恵は読まない。
コメント
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