1892年8月4日、アメリカ・マサチューセッツの田舎町。資産家で町の名士夫婦が、手斧で滅多打ちにされ惨殺された。容疑者として、三女リジーが逮捕されたが、裁判の結果、無罪となり釈放された。犯人はついに捕まらなかった。
その実際起きた事件に虚構を加え、フィクションとしたのがこの作品。
状況証拠はたくさんあったが物的証拠に乏しく、なにより町の名士の娘で敬虔なクリスチャン、幼い頃から教会の奉仕活動にも大変熱心だった32歳の美しい独身女性が、なぜ両親を殺さなければならなかったか、動機が謎だったのである。
それを作者は、恋人を登場させ、恋愛の激情がリジーに手斧を握らせたと推理している。
なんにせよ、実際のリジーは無罪となり釈放されて、父の巨額の遺産を受け継ぎ、豪邸を新築して優雅に暮らし、67歳で肺炎のため死亡した。
アメリカ人のほとんどが、リジーが両親殺害の犯人だろうと疑っていたのに、それにも負けず、天寿を全うしたのである。
この話を読んで、数年前、愛知県豊明市で起きた、一家4人殺人放火事件を思い出した。(叔母が現場近くに住んでいたので印象が強かった)
被害家族の父親は、事件当日、会社に残って徹夜で仕事をしていて無事だった。
夜中に賊が家に押し入り、母親と子ども3人を殴り殺し家に放火し、証拠を消し去った。
調べていくと、助かった父親には愛人がいて、会社の金を横領して貢いでいる事が発覚。横領で逮捕され(別件だろう)有罪になったが、殺人や放火では逮捕すらされなかった。
しかし…そんなに都合よく賊が自分の留守中に押し入り、邪魔な女房と子どもを殴り殺してくれるだろうか?
犯行は夜明け前頃だが、その前日は子どもの誕生日でケーキぐらい食べるだろうに、家に帰らず仕事場に残って徹夜で仕事しているというのも不自然。
その実際起きた事件に虚構を加え、フィクションとしたのがこの作品。
状況証拠はたくさんあったが物的証拠に乏しく、なにより町の名士の娘で敬虔なクリスチャン、幼い頃から教会の奉仕活動にも大変熱心だった32歳の美しい独身女性が、なぜ両親を殺さなければならなかったか、動機が謎だったのである。
それを作者は、恋人を登場させ、恋愛の激情がリジーに手斧を握らせたと推理している。
なんにせよ、実際のリジーは無罪となり釈放されて、父の巨額の遺産を受け継ぎ、豪邸を新築して優雅に暮らし、67歳で肺炎のため死亡した。
アメリカ人のほとんどが、リジーが両親殺害の犯人だろうと疑っていたのに、それにも負けず、天寿を全うしたのである。
この話を読んで、数年前、愛知県豊明市で起きた、一家4人殺人放火事件を思い出した。(叔母が現場近くに住んでいたので印象が強かった)
被害家族の父親は、事件当日、会社に残って徹夜で仕事をしていて無事だった。
夜中に賊が家に押し入り、母親と子ども3人を殴り殺し家に放火し、証拠を消し去った。
調べていくと、助かった父親には愛人がいて、会社の金を横領して貢いでいる事が発覚。横領で逮捕され(別件だろう)有罪になったが、殺人や放火では逮捕すらされなかった。
しかし…そんなに都合よく賊が自分の留守中に押し入り、邪魔な女房と子どもを殴り殺してくれるだろうか?
犯行は夜明け前頃だが、その前日は子どもの誕生日でケーキぐらい食べるだろうに、家に帰らず仕事場に残って徹夜で仕事しているというのも不自然。