ケイの読書日記

個人が書く書評

「七つの死者の囁き」

2014-02-08 13:39:48 | Weblog
 タイトルどおり、死者たちの物語7編のアンソロジー。

  有栖川有栖   「幻の娘」
  道尾秀介    「流れ星のつくり方」
  石田衣良    「話し石」
  鈴木光司    「熱帯夜」
  吉来駿作    「嘘をついた」
  小路幸也    「最後から2番目の恋」
  恒川光太郎   「夕闇地蔵」

 
 アンソロジーは、今まで読んだことのない作家の作品が読めるから嬉しいが、(例えば、私にとっては吉来駿作、小路幸也、恒川光太郎など)あまり秀作がないのが、残念。
 強いて良い作品をあげるとすれば…石田衣良の「話し石」かな。
 これは、ショートショートの神様・星新一を意識してるんだろうな。短編だけどホロッとくるお話です。

 あとは、道尾秀介「流れ星のつくり方」。ちょっとした推理小説仕立てになっていて、それも、そんなに難しいトリックではなく、さらっと解けるから嬉しい。
 それに、作品中に「サン=デグジュペリ作 星の王子様」が出てくる。懐かしいなぁと書きたいところだが私は読んでいない。アンタ、子どもが3人もいるのに読んでいないの?と非難されそう。
 ええ、読んでないんです。と、開き直る。
 読んでみたいが…今更読んでもなぁ。 子どもの時に読んでおかなきゃならない本って、あるのよね。
コメント
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