あっ、笠井潔の矢吹駆(ヤブキカケル)シリーズだ!と喜んで手に取ったはいいが、なんと厚さ4cm!! あんたは京極夏彦かよ、と毒づく。
中をパラパラめくると、なんとルーマニアのチャウシェスクの名前が! 若い皆さんは知らないだろうね。ルーマニアの独裁者。夫婦でルーマニアを牛耳っていた。ルーマニア革命によって最後は銃殺刑。(1918~1989) 処刑の様子がTVで公開されたよ。
チャウシェスクの名前に興味をひかれ、借りるが、読み終えるのに3週間ぐらいかかった。
ページ数が多いだけじゃなく、内容があっちこっちへ飛ぶ。詳しすぎるウンチクも大量だし、読みにくい事、この上なし。
でも、雰囲気はいいんだなぁ。
1970年代のパリ。父親がパリ警視庁警視だという女子大生のナディアと、謎の日本人青年・矢吹駆。この2人が、友人以上、恋人未満の関係…というか、ナディアが一方的に思いを寄せている。
彼らを取り巻く大人たちが、カケルに好意的なのは解せないねぇ。
いくら外国人が多いパリといっても、東洋人に生粋のパリっ子が好意を持つというのは、一種のファンタジーでは?
彼らがかかわる事件というのは、連続吸血鬼事件。
睡眠薬で眠らせた被害者から、血を抜き取り死に至らしめる。処刑と血液確保の一石二鳥で、ソ連や東ヨーロッパでは、昔から行われていたとか。
うわー、ドラキュラ伝説より恐ろしいね。
この被害者たちの共通項が、精神分析を受けていた事と、旧約聖書のヨブ記に出てくる動物のしるしが遺体に付けられていたという事。
ここから、筆者の、宗教面、精神分析面での、果てしないウンチクが始まる。はぁ、ななめに読み飛ばさないと、終わらないよ。
こういう所も、京極夏彦に似てるね。
中をパラパラめくると、なんとルーマニアのチャウシェスクの名前が! 若い皆さんは知らないだろうね。ルーマニアの独裁者。夫婦でルーマニアを牛耳っていた。ルーマニア革命によって最後は銃殺刑。(1918~1989) 処刑の様子がTVで公開されたよ。
チャウシェスクの名前に興味をひかれ、借りるが、読み終えるのに3週間ぐらいかかった。
ページ数が多いだけじゃなく、内容があっちこっちへ飛ぶ。詳しすぎるウンチクも大量だし、読みにくい事、この上なし。
でも、雰囲気はいいんだなぁ。
1970年代のパリ。父親がパリ警視庁警視だという女子大生のナディアと、謎の日本人青年・矢吹駆。この2人が、友人以上、恋人未満の関係…というか、ナディアが一方的に思いを寄せている。
彼らを取り巻く大人たちが、カケルに好意的なのは解せないねぇ。
いくら外国人が多いパリといっても、東洋人に生粋のパリっ子が好意を持つというのは、一種のファンタジーでは?
彼らがかかわる事件というのは、連続吸血鬼事件。
睡眠薬で眠らせた被害者から、血を抜き取り死に至らしめる。処刑と血液確保の一石二鳥で、ソ連や東ヨーロッパでは、昔から行われていたとか。
うわー、ドラキュラ伝説より恐ろしいね。
この被害者たちの共通項が、精神分析を受けていた事と、旧約聖書のヨブ記に出てくる動物のしるしが遺体に付けられていたという事。
ここから、筆者の、宗教面、精神分析面での、果てしないウンチクが始まる。はぁ、ななめに読み飛ばさないと、終わらないよ。
こういう所も、京極夏彦に似てるね。