ケイの読書日記

個人が書く書評

岸本葉子「五十になるって、あんがい、ふつう」

2013-11-11 15:22:31 | Weblog
 岸本さんの50歳の誕生日をはさんだ3年間を綴ったエッセイ。彼女の麗しい写真が多用されていて、岸本葉子写真集みたいな出来上がり。

 そうですとも、「50になるって、あんがい普通」なのです。何の試験もいりません。時間がたてば、なれます。というか、なります。なるのがイヤでも。

 ただ、岸本さんは子どもがいない分、自分の年齢と真摯に向き合っていると思うなぁ。50代は、今まで生きてきた時間より、これからの方が短いっていう事を、意識せざるを得なくなる。
 子どもがいる母親というのは、子どもの年齢は、さっと言えるけど、自分が何歳かは、忘れてしまっている人が多い。


 岸本さんのエッセイを読んでいても感じるけど、50歳過ぎたころから、ぼんやりと、世の中に貢献したい、人の役に立ちたいと、思うようになった。
 例えば、お医者さんとか看護士さん、介護士さん、弁護士さん、といった人の役に立ってハードな仕事をやって来た人は、50歳過ぎるころから、のんびりしたいと思うかもしれない。
 でも、私はもともとハードな仕事をやってる訳じゃないので、こんなぼーっとして歳をとっていいのかしらん?という後ろめたさはある。

 「だったらアンタ、被災地にボランティアに行けよ」と言われそうだが、泊まりで外出するというのが、難しいのだ。

 で、私、献血します。というか、献血してきました。私の年齢では、健康なら半年に1回、献血できるようだ。若い頃は献血していたけど、ここ10年ほど、前検査で、血液の比重が軽いので献血できないと言われた。最近、健康が回復してきて、また献血できるようになって嬉しい。

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