ケイの読書日記

個人が書く書評

森博嗣「赤緑黒白」

2006-04-09 11:45:10 | Weblog
大好きな本・読んだ本


 深夜、マンションの駐車場で発見された死体は全身を真っ赤に塗装されていた。誰が、何のために……?
 解決の糸口がつかめないまま、次には色鮮やかな緑色の死体が!!


 森作品を読むのはこれで2作目。前回の「黒猫の三角」同様、動機が弱いなぁとは思うが、それなりにすじが通っていて面白く読めた。


 ただ、この作品の横線として入っている、林と紅子と七夏の三角関係はイタダケマセン。
 中途半端に昼メロじみていてドロドロしているのよね。もっと、コメディタッチにすればいいのに。

 例えば、七夏をついこの間まで女子大生をやっていた新卒の女性刑事にするとか。きゃぴきゃぴのカワイコちゃん。

 紅子も七夏も、若くてきれいだけど、一児の母で林をめぐって対立している、という設定だと、女の私でも引いてしまう。


 それに、森博嗣さんはそういったドロドロの三角関係を書く力量があるとは思えないなぁ。そういうのは女流作家にまかせておけばいいんです。
コメント (2)
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香山リカ「こころの時代の解体新書」

2006-04-04 22:17:19 | Weblog
大好きな本・読んだ本


 最近、ミステリが続いたので、今度は目先の変わったものを、ということで香山リカを読む。

 テレビによく出てくるお茶の間精神科医の香山リカ。
 いつも思うんだけど、著作の内容はともかく、一人の人間がよくここまでたくさんの仕事ができるなぁ、と感心する。

 彼女だけ、1日48時間あるんじゃないだろうか?!と思うこともしばしば。

 だって、大学の先生として学生向けの講義もしているし、臨床医として患者さんの治療にもあたっている、マスコミにもコメンテーターとして露出しているし、著作も多数。

 それも、興味が多岐にわたり、話題の小説、演劇、音楽、アート、ゲーム、マンガ、ファッションなど、すべてをチェックしている。

 ひょっとしたら香山リカは、一卵性の三つ子で、それぞれ分担が決まっていて、3人で1人の役をこなしているんじゃ……。


 香山リカの1日の過ごし方、という本が出版されたら、私は真っ先に買います。
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