ケイの読書日記

個人が書く書評

島田荘司「暗闇坂の人喰いの木」

2006-12-02 17:22:59 | Weblog
 読み物としてはとても面白いが、推理小説としてはイマイチですね。トリックがあまりにも荒っぽすぎる。”たまたま”や”偶然”で死体があんな場所に行くだろうか? いくらなんでも都合よすぎ!

 でもダークファンタジー(?)部分は読み応えあります。
 いるだろうなぁ、こういった変質者。
 日本の終戦直後の混乱期、浮浪児がいっぱいいて握り飯1つでどこにでもついて行く。いなくなっても誰も探さない。幼児目当ての変質者のやりたい放題。

 現代でも、国内で幼児に性的虐待をするとマークされている変質者が国外に逃亡し、規制のゆるい東南アジアあたりで欲望を満たしている、と聞いた事がある。

 インド洋の大津波の後でも、親を亡くして行き場をなくした孤児たちをねらって、人買いがあらわれたとニュースで報道していた。幼児愛好者や、臓器を欲しがっている人に売り飛ばすらしい。


 天誅、天誅だよ。こういった輩には、慈悲の心で去勢するしかない。去勢すれば、性欲も少なくなり行動もおとなしくなるだろう。
 死刑云々という前に、まず去勢です。


PS.この作品では御手洗カッコよすぎ!モテキャラに変貌している。これじゃあ、御手洗の魅力半減です。
 それに、作者島田荘司氏の女性の好みが前面に出すぎです。
コメント (7)
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