そうだよね。夏目漱石がロンドンへ留学したのは明治33年だから、つまり1900年。ドイルの創作したシャーロック・ホームズが大変な評判になっていた時期だから、漱石もホームズ物をリアルタイムで読んでいたかもしれない、なんて想像すると楽しいね。
いやいや、国費でロンドン留学しているのだ、シェイクスピアの勉強に没頭していたに違いない…?
でも、間違いなく漱石はホームズの歩いた街角を歩き、ホームズの呼吸していた霧で湿った空気を呼吸していたのだ。
そんな2人が出会ったら…という島田荘司の空想から生まれたのがこの作品。
すっごく面白い!! 特に前半。この本の中ではワトソン博士がひとかどの人物で、ホームズはキ印(失礼!でも島田荘司がこう書いている)として書かれているので、熱烈なシャーロッキアンには島田に殺意を抱く人もいるかもしれない。
ストーリーはこうだ。
漱石が下宿屋で不思議な現象に巻き込まれ、シェイクスピアを教えてもらっているグレイグ先生に相談した所、ベイカー街の変わった男を紹介してくれた。それがホームズだった。
事件は本当はワトソン博士が解決しているのだが、友人ホームズの病気のこともあり、ホームズの手柄として世間には発表している。
いやぁ、ワトソン博士、すごい出世!! いつもはバカの隣のような扱いを受けているのに!
別口で依頼を受けたミイラ事件と漱石の事件が結びつき、見事解決!! その過程でホームズはどんどんマトモな人間になっていき、最後には紳士に返り咲いたのだからめでたしめでたし。ちょっとつまんないけど。
こういう本を読むと、ああロンドンに行ってしばらく暮らしてみたいな、とつくづく思う。
いやいや、国費でロンドン留学しているのだ、シェイクスピアの勉強に没頭していたに違いない…?
でも、間違いなく漱石はホームズの歩いた街角を歩き、ホームズの呼吸していた霧で湿った空気を呼吸していたのだ。
そんな2人が出会ったら…という島田荘司の空想から生まれたのがこの作品。
すっごく面白い!! 特に前半。この本の中ではワトソン博士がひとかどの人物で、ホームズはキ印(失礼!でも島田荘司がこう書いている)として書かれているので、熱烈なシャーロッキアンには島田に殺意を抱く人もいるかもしれない。
ストーリーはこうだ。
漱石が下宿屋で不思議な現象に巻き込まれ、シェイクスピアを教えてもらっているグレイグ先生に相談した所、ベイカー街の変わった男を紹介してくれた。それがホームズだった。
事件は本当はワトソン博士が解決しているのだが、友人ホームズの病気のこともあり、ホームズの手柄として世間には発表している。
いやぁ、ワトソン博士、すごい出世!! いつもはバカの隣のような扱いを受けているのに!
別口で依頼を受けたミイラ事件と漱石の事件が結びつき、見事解決!! その過程でホームズはどんどんマトモな人間になっていき、最後には紳士に返り咲いたのだからめでたしめでたし。ちょっとつまんないけど。
こういう本を読むと、ああロンドンに行ってしばらく暮らしてみたいな、とつくづく思う。