1998年 スペイン・マドリードの銀行に
娘連れで来た女性が銀行強盗に遭遇しました。
強盗は娘を拳銃で脅しましたが、
娘の母親は、偽の拳銃と見破り
居合わせた人達と共に強盗を捕獲しました。
これは凄い!お母さん、何者?
判断を誤れば娘が命を落とすかもしれない状況下で
幾ら冷静さを保てていたとしても
犯人が一目で偽物とわかるような玩具の拳銃で
強盗を働いたとは思えないんですよね。
拳銃の種類なんてのは数えるのが嫌になる位にあるので
確信を持って偽物だと判断するなんてことは
ある程度銃器に精通していなければ出来ないと思うんですよね。
犯罪に当たり前のように銃が登場するイメージがあるのが
アメリカ、メキシコ、ブラジルだったのですが、
スペインも犯罪に銃が使用されるケースは
少なくないのでしょうか。
社会に銃が出回っている場合は、
警察はもちろんですが、お店やその警備員までもが
銃で武装している場合が多いはずで、
そこに偽物の銃を持って強盗するのは自殺行為に等しいので
スペインは、銃が出回っている社会では無いのかも知れません。
外国で犯罪者が拳銃を使用している映像は多くありますが、
あの犯罪者達って相手に致命傷を与えかねない拳銃を
よくもまあ簡単に使用できるなと思います。
よっぽどの大義名分があればまだ救いがあります。
真っ当だと思える強い恨みがあるのならまだ救いがあります。
何も無いままに使用している犯罪者達は、申し訳ないけれども、
人の道の上にはいない人達なんだと思うので
弁護士の定番の心の病や人格障害、心神喪失とかの理由を付けても
私の場合は、施療の対象外とさせてもらう人達です。
この犯人は、正しい道を踏み外してはいますが、
絶対に踏み越えてはいけないラインを越えてはいない人、
別の言い方をすると、
間違っても人の命を危険にさらす拳銃で
傷つけないようにと考えていた人だと思いたい。