心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

事実と真実

2013年07月01日 | 見方、捉え方



真実は、嘘偽りのないこと、本当のこと。

事実は、現実に起きたこと。


真実と事実は、

同じことであるはずなのですが

現実は、そうならないことの方が多くあります。



真実は、嘘偽りのないこと、本当のことですから

真実は、一つしかありません。



一方、事実には

嘘偽りとまでいかなくとも

個人の認識の仕方の違いの数だけの事実が存在します。



例えば

「今、雨が降っている。」は、

その個人にも誰かにとっても事実であり、

真実でもあるのですが、



「今、激しい雨が降っている。」は、

その個人がその雨をどう認識しているかであって

他の誰かも同じような認識をしているとは限りません。



その認識が個人の認識に基づくものに近づけば近づくほど

事実と真実がより同じものに近づき、

集団が大きくなり認識の数が増えれば増えるほど、

事実と真実が同じものから遠ざかる可能性が高まります。



より大きな集団の共通した認識であるほど

その認識の真実度が増しますが、

あくまでも増すだけであって

それが真実とは限りません。



ガリレオの「それでも地球は回っている。」で

自分の認識が大衆の一人という立場であったなら

自分の認識は多くの人と共通していますが

その認識は真実ではありません。



自分の認識が大衆の共通した認識と違っていたとしても

ガリレオの立場であった場合には、

その認識が真実となります。



ゆえに、何が真実であるのかを判断することは

大変難しいと言わざる得ませんから

絶対的な真実は存在しないと

言ってしまっても良いのかもしれません。



さてですが、

何らかの出来事に対して

個人の解釈をします。



住んでいる家が全焼した。

会社が倒産した。

大好きなあの人と別れた。



このような出来事にどのような解釈をしようと

その解釈が事実であろうと真実であろうと、

最終的には、その出来事に何らかの形で区切りを付けて

次へ向かって歩き始めるしかありません。



出来事(入口)→個人の解釈による感情→次へ歩き出す(出口)

私たちは入口となる出来事を

完全にコントロールすることはできませんが、

個人の解釈をコントロールすることはできます。



入口と出口の狭間で苦しみや辛さに

長く留まることなくできるだけスムーズに

出口に向かうために

個人の解釈を

いかに上手にコントロールする力や

自然と生産的な気持ちを持てるような

心の規則を準備しておくことが大切です。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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