少し前にネットを騒がしたので記憶にある人も多いかと思われます。
メキシコで17歳の少年が彼女に付けられたキスマークが原因で
死亡するという信じられないような出来事がありました。
少年は、24歳の恋人から首筋に強めのキスを受けた数時間後に、
家族と食事をしている最中に突如苦しみ始めて
病院に緊急搬送中に救急車内で息を引き取ってしまいました。
医師によると首筋への強い吸引により血液が固まり、
固まった血液が血管を通って脳に達した際に
脳血栓を引き起こしてしまったとのことです。
男性の死因は、キスマークによる脳血栓だとしても
キスマークが危険な行為だということではないと思います。
キスに纏わるもう一つの出来事。
アメリカでは2012年の10月に、20歳だったミリアムさんが
恋人とキスした直後に息を引き取りました。
恋人は、ミリアムさんが重度のピーナッツ・アレルギーであることを知らず、
ミリアムさんも恋人がピーナッツ・バターを口にしたばかりとは知らずに
キスをしてしまったことが原因だったようです。
これは不注意と言うより、あまりにも不運な出来事ですよね。
昔のスパイ映画かなんかで唇に毒薬を塗っていて
キスで暗殺するといった場面があったように思いますが、
まさか、まさかの出来事です。
アレルギーは、本当に怖いと再認識しました。
愛する二人の間いで交わされるキスの行為ですが、
明治時代に広まった西洋文化の影響ではなくて、
室町時代の文献に「口吸い」と言う言葉が書き残されていて、
平安時代の文献には「口吸う」と言う動詞で
書き残されているようです。
百匹目の猿現象の話のように超常現象的に伝播したものでなくとも
文化が違う世界の国々の人達にキスと同じような行為があるのは
本能的なものでしょうと思ったのですが、
ニュージーランド、タヒチ、パプア、オーストラリアの原住民の人々。
そして、アフリカのソマリ族、イヌイットにも見られなかったようなので、
人間の本能的な行為とは断定できないようです。
しかし、チンパンジーには、
喧嘩の後に仲直りの印にキスを交わす行為が観られたり、
喧嘩になることを避けるためや仲の良いことを確認するために
キスを交わしている姿は観察されているので、
私達も太古の昔から行っていたと考えられるので、
本能的な行為ではないと断定も出来ないようです。
私自身は、これまでキスマークを付けたいと思ったことも、
付けられたいと思ったことも全く無いし、
学問として調べたこともないのであれなんですが、
キスマークは、普通に考えると、
おそらくマーキング的な意味だと思うので、
本能的というより心理的な行為になるかと思います。
愛する二人が交わすキスは、どこか神秘的でロマンチックで
その姿はうっとりとする美しくもありますが、
それらのムードをぶち壊すような興味深い話があって
恋をするというのは、自分の遺伝子を残すための本能的な情動で、
その情動は、自分のDNA配列と遠いDNA配列を有する異性に対して
起きやすくなっているのだそうです。
ビックリするのですが、
私達は、それを意識では認識できないような微細な臭いや
キスなどのDNAを交わる行為によって察知できるのだそうで、
女性がピルを服用する前と後では
好みの異性が変わった事例も報告されているようです。
恋の始まりは、その人の好みのビジュアルから始まるかもしれませんし、
求める経済力や求める何らかの能力を有していることで始まるかもしれません。
そして、付き合いが長く安定するには、二人の相性の良さの度合に加えて、
DNAレベルの欲求にも合致しているかどうかも関係するかもしれません。
長く良い関係が続いている二人は、
意識と無意識レベルで求める数多くの条件をクリアしている
まさに運命の出会い、奇跡の出会いによるものかもしれませんね。
奇跡の出会い、運命の出会いを
どうか大切に。