関西で大きな被害をもたらした
台風21号の次は、間髪入れずに
北海道で強烈な地震が発生とは、
これじゃ日本全体が、
難行苦行の修験者の行場のようです。
大規模自然災害のニュースを耳にする度に
どうしても気分が凹んでしまいます。
日本の国土は、
地震、台風、竜巻、大雨、大雪、
洪水に、津波に、土砂災害、火山噴火等、
自然災害のオンパレードで、
ある人曰く、
「本来、日本列島は、人が住んではいけない土地。」で、
そこに、何千年も住んで文明を築いている私達は、
奇跡の住民とのことです。
ちょっと調べてみたのですが、
日本の国土面積は、世界の国土面積の0,28%で、
その0.28%の国土に
全世界のM6以上の地震の20.5%が日本で発生し、
全世界の活火山の7.0%が日本にあって、
全世界の自然災害で受けた被害金額の11.9%が
日本の被害金額となっているそうです。
このような事実からすると、
日本は、ダントツで世界一の自然災害国かもしれません。
被災された方々は、
厳しい現実に冷静に力強く我慢強く
立ち向かわなければならない時に、
「最悪だ。」「もう終わりだ。」
「何で自分がこんな目に合わなければならないのか。」
のように、自分に言い聞かせないように
しなければなりません。
現実に酷い評価をしてしまうと、
気持ちまでもが過大な負担を背負いかねません。
また、
全国で毎年起きる自然災害のニュースに、
素直に真っ正直に注目してしまうと
災害当事者でなくとも気持ちが滅入ってしまって
仕事や日常生活に悪い影響を及ぼすかもしれません。
災害地域と政府が災害情報を
共有していれば良いのであって、
日本国民が気分が滅入るニュースを
全国に流さずに災害地域限定で流すべきでは?
と言う意見も耳にしますが、
全国に情報を流すことで、
被災地域だけでなく全国民が団結し協力して
困難に立ち向かう力を生み出す
原動力にもなる面もあるので
私としては、全国に情報を発信することに
賛成の立場です。
後は、まともに災害情報の悪い面に注目して
原動力ではなく、気持ちが滅入る方に
着火してしまわないようにするには
何らかの心構えが必要です。
そこで、徳川家康の名言の一つ、
「不自由を、常と思えば、不足なし。」
これは、災害や不幸について
語ったものでは無いと思いますが、
解釈を広げると、
心のダメージを最小限に食い止めることに
少し役に立つかもしれません。