2020年の春 中国上海市の
ダンスホールに押し入り
スピーカー1点だけを奪った男が
逮捕されました。
「恋人に結婚を諦めてもらうためにやった。」
と男は供述。
盗んだものがスピーカー1点だけ。
それからすると男の供述は
本当のことを言っているんでしょうね。
付き合っている女性側に
引っかかる何かがあったのか。
自分と結婚すると
不幸にしてしまうの気持ちからなのか。
はたまた女性側に良くある
男性のマレッジブルーになのか。
理由は分かりませんが、
どっちにしろ直接女性に
言葉で伝えれば良いことですが、
この男は、言葉で伝えることを避けて
あえて盗みを働き逮捕されることで
女性が離れていくことを
期待したんでしょうか?
だとすると悲しすぎるかな。
映画的に考えると
経済的に豊ではなく将来の成功も
約束されてもない自分、
大好きな彼女と結婚をしたいけれども
はたして自分が彼女を幸せにできるのか
と悩んでいる時期に、
彼女に経済的に豊かな男性との
縁談話が持ち上がった。
彼女のことが大好きだからこそ
彼女の幸せを考えて自分は身を引こう。
そして、彼女を悲しませないために
彼女が完全に愛想をつかす方法で。
なんてね。
自分の思ったまま感じたまま
何でも口にするのは
裏表がないことや正直さも行き過ぎると
如何なものかと思いますが、
自分の本心を言葉にしなさ過ぎることも
また色々と人間関係で
問題を引き起こしそうです。
相手のことを気遣ったり
思いやる気持ちからではなくて
問題を解決したり
問題を起こさないためにと
多くの場合に自分が折れたり
我慢することを選択する人がいます。
この原因の一つは、
自分が悪者になることや悪者認定されることを
恐れる気持ちです。
怒ったり気分を悪くした誰かが
絶対君主でもなく絶対神でもないのに
悪く思われることを恐れます。
悪者認定されるよりも
被害者であることを選ぶのですが
その結果、自分の周りに
加害者である悪者を増やしていき、
孤独感が広がるという
悲しいことが起きます。
ただ相手をやっつけたい
屈服させたいだけで
ターゲットを見つけては
攻撃する人もいるにはいますが
怒ったり文句を言う人が
そうだとは限りませんし、
そうでないことの方が遥かに多いはずです。
人が怒る場合の大抵は、
自分が相手に尊重されていないとか
理解されていないと感じる時に怒るものなので
相手の気持ちを理解し、
それを伝えたり怒っている人の誤解を
解くことで怒りは収まるものですし、
雨降って地固まるで互いの理解が深まり
関係性が良くなっていったりするものです。
相手の気持ちを理解し、
自分への理解を促し
それでも理不尽な要求や扱いが
変わらないと判断せざる得ない。
怖れたり距離を取るのはそれからかな。