心の扉 神戸カウンセリング花時計

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異常性 アルバート・フリック

2022年09月17日 | 雑感・愚見

 

1979年 アメリカのメイン州で

アルバート・フリックと言う男が

離婚したいと言う妻をナイフで14回刺して殺害。

 

20年余り投獄された後に釈放されたのですが

2007年、2010年と

それぞれ別の女性に暴行をして逮捕され

2018年には、知り合いの女性を11回刺して

殺害して逮捕され終身刑の判決が下されました。

 

 

1979年1月、妻サンドラ (35歳) が、

フリックに離婚届けを出し、

身の危険を感じていたサンドラさんは

アパートを護衛してくれるよう警察に要請しました。

 

同年の1月31日、

所持品を取りに来たフリックが部屋に入るなり

サンドラさんに「愛している。」と言いながら

ナイフで14回刺して殺害。

 

懲役30年が言い渡されました。

 

 

フリックは、20年後の

2000年に仮釈放されたのですが

2007年には

デートした女性をフォークで突き刺し、

殴った罪で逮捕されます。

 

2010年

再びフリックは女性を殴りナイフで刺し、

何とか女性は逃げて命は助かります。

 

この時に逮捕され裁判所に出廷したフリックに対して

検察官も保護観察官も

この人物の暴力的傾向は年齢を重ねても

決して消えることはないと警告しましたが

 

裁判官は、

フリックの年齢が60代後半でもあったことから

禁固刑の4年の温情判決を言い渡します。

 

2014年に出所したフリックは、

移住したメイン州で一人息子と共に

避難所に住んでいた48歳の女性と知り合い

自分のアパートで一緒に住み始めます。

 

2018年7月の朝、その女性が

コインランドリーの外で電話をかけている時に

フリックが現れ11回刺し殺害しました。

 

2019年8月 

フリックには終身刑が言い渡されました。

 

 

厳しい言い方をさせてもらうと

アルバート・フリックへの心優しき裁判官の判断が

死ななくても良かった一人の女性の命を奪う

悪魔の所業の手助けをしたことになります。

 

弱々しい哀れな老人の姿に惑わされ下した

2010年の事件に対する温情判決は、

2018年の殺害された女性にとっては、

正義でも優しさでも愛でもなくて

無責任かつ悪魔の判決でしかありませんでした。

 

大日如来も、不動明王と姿を変えて

鬼の形相を見せることがあるように

厳しい判決を下すことは、

時に、正義であり愛であるように思うのです。

 

裁判官も人間なので一人の人間の本性を見通し、

一人の人間の未来を見通すことは出来るはずも無く

ギリギリのところで判断をしているであろう

裁判官の責任を結果論で問うのは酷だと思うし

結果の責任を問われることになり

判決が悪戯に厳しくなるのも違う気がします。

 

ただアルバート・フリックの場合は、

過去三度の逮捕は、殆ど同じ内容の犯行なんですよね。

予測が出来そうに思えるので残念に思えます。

 

冤罪は、無くさなくてはならないことですし、

余計な犠牲者が生まれるような見通しの甘い判決も

無くさなければならないと思うのです。

 

 

 

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