睡眠を上手く取ることが出来ないと感じている人は、
終わろうとしている今日のことを
掴んで離さずにいることや、
明日のことを覗き込んで
気持ちを波立たせ続けています。
かと思うと、
お酒がまわったとはいえ
騒がしい居酒屋の店内で寝言を言うほどの眠りに入ったり、
ハッと目が覚めたら、
全く知らない駅まで乗り越してしまったり、
会話が途切れたと思ったら
すーすーと寝息を立てて眠っていたりと、
睡眠の達人の域に到達している人がいます。
そして、そんな達人の中には
夜の街の道端でどうだと言わんばかりに
その達人の技を発揮している人も時折見かけます。
そんな眠りの達人に共通するのは
眠気がもやもやっとやってきたら、
終わった今日のことにパッと踏ん切りを付けて、
明日のことは明日のこととして、
今、その瞬間だけを経験しているということです。
寝床に入ったら、達人の技をちょいと使って
後は、睡眠状態に入るまで
自由連想法のように、
何かが浮かんできたら浮かんできたまま
浮かんだものが流れ去って行くのなら
流れ去って行くのを
ぼんやりとただそれを眺めていると
それがいつしか夢へと変わっていきます。
以前、睡眠に入るための技法を
一つか二つ書かせてもらいましたが、
その技法と合わせて行うと
より効果が高まるはずです。
また、このような睡眠における達人の技は、
鬱的な精神状態に陥ってしまうことを
防ぐことにも役立ちます。
掴んでいる過去のことを手放し、
先のことを覗き見続けることを止めて、
今、この瞬間に心を留めれば
その瞬間には問題が何もないことに気が付くはずです。
何も問題が無いその瞬間を体験することで
気分を全く違うものへと変えることが出来るのです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計