心の扉 神戸カウンセリング花時計

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京都 城南宮Ⅰ

2023年03月13日 | 名所めぐり(京都)

 

京都最古の寺院『広隆寺』の拝観を終えて

荒電、阪急、烏丸線を乗り継いで竹田駅で下車して

えっちらおっちらと20分ほど歩くと

次の目的地の城南宮に到着しました。

 

この時期、城南宮の見所は何と言っても

枝垂れ梅が咲き誇る城南宮神苑で、

今回の名所巡りで一番期待していたんですよね。

 

 

 

城南宮 東鳥居

 

江戸時代後期の1851年に寄進された東鳥居。

794年の平安京遷都に合わせて

平安京の南方を守護するために

小さなお宮が造営されたのが城南宮の起こり。

 

京の都の東を守護する『八坂神社』。西を守護する『松尾大社』

北を守護する『上賀茂神社』。そして、南を守護する『城南宮』

これに平安神宮を合わせて京都五社と呼ばれています。

 

 

 

城南宮摂社 真幡寸神社

 

東鳥居を潜り、参道を進むと右側に城南宮摂社の一つ、

ご神紋が徳川家と同じ『三つ葉葵』

真幡寸神社(まはたきじんじゃ)があります。

 

 

 

城南鳥居

 

城南宮本殿に向かって正面にある鳥居の最上部は、

瓦葺となっていて、鳥居上部の両側には『菊の御紋』

鳥居中央上部には、太陽と月と星を合わせた

城南宮の御神紋『三光の紋』が金具で打たれていて

城南鳥居と呼ばれています。

 

私がこの城南鳥居の前に立ったのが午後3時半。

城南宮神苑の拝観終了時刻が午後4時半。

広隆寺を出てから時間的にゆとりがあったので

ちょっとばかし寄り道が過ぎてしまいました。

 

城南宮の神苑には、趣が異なった5つの庭があるので

全ての神苑を観賞出来ずに終わる可能性もあるので

先ずは、神苑の観賞に向かいます。

 

 

 

 

最初は小さなお宮だった城南宮の周りを取り囲むように

白河天皇が鳥羽離宮を造営したことで

城南宮は離宮の一部となり、

秋の城南祭が盛大に行われるようになりました。

 

離宮の鎮守社として代々の天皇や上皇の行幸

さらには後に京都御所の裏鬼門を護る神となったことから

方位の災いが無いようにと願って行う方違(かたたがえ)

宿泊所に離宮が選ばれることが多くなり、

方除け、厄除けの神としても信仰されるようになりました。

 

 

 

城南宮神苑 春の山

 

白河上皇は、城南離宮を築く際に『源氏物語』に描かれた

光源氏の大邸宅『六条院』を真似て春の山や秋の山を築き、

四季の景色に優れた離宮を造営したと言われています。

 

 

 

 

北野天満宮の『花の庭』の梅の開花状況は、

五分咲き程度の感じでしたが、

城南宮『神苑の春の山』の枝垂れ梅は、

8分咲き以上の見事な咲きっぷりでした。

 

 

 

 

咲き誇る枝垂れ梅と石灯籠と小川。

 

神苑の最初の撮影スポットでは、

沢山の人が留まり何度もシャッターを切っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枝垂れ梅と落ち椿

 

 

 

 

神苑の春の山エリアを抜けて本殿の裏側に入った所では

多くの椿の花が見られるようですが

私が訪れたこの日は、時期が遅いのか早いのか、

咲いている椿の花は僅かでした。

 

 

 

 

本殿の東側には、小さな祠に御神木の根元が保存されています。

 

 

 

城南宮 翼廊

 

日本的なものには、やっぱ松が良く似合う。

 

 

 

神楽殿 神苑側(東側)

 

 

 

城南宮神苑 平安の庭

 

春の山のエリアの次は、平安の庭のエリア。

平安の庭は、平安貴族の邸宅に作られた庭を写した庭。

 

 

 

 

寝殿造を採り入れた神楽殿の南東にある池泉には中島があり

段落ちの滝から水が注ぎこんでいます。

 

 

 

 

神楽殿を寝殿として、その南東に池泉を配し、

参道を挟んで庭園を配置して、平安時代の貴族の邸宅から眺める

『寝殿造の庭園』を模しています。

 

 

 

 

池泉から参道を挟んだ所に

水切石が配置され小川が流れる苔庭があります。

 

 

 

 

池泉庭園を先へと進むと

曲水の宴が行われる苔庭が広がっています。

 

曲水の宴は、庭園の緩やかに流れる小川の淵に参宴者が座り、

流れてくる盃が自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を詠み、

盃の酒を飲んで次へと流し、別堂で詠んだ詩歌を披露する行事。

 

 

 

城南宮神苑 桃山の庭

 

広々とした芝生が大海原、

点在する岩が沿岸の島々を表しています。

 

 

 

 

 

 

城南宮神苑 室町の庭

 

室町時代の様式で作られた池泉回遊式の庭園。

 

 

 

 

錦鏡池の中央には、不老長寿を象徴する松が生えている蓬莱島

向こう岸には、仏の世界を表す三尊石の石組が見えます。

 

 

 

城南宮神苑 茶室『楽水軒』

 

室町時代は、戦乱の時代でもあり、

茶道、生け花、能楽等の日本文化が大成した時代でもあります。

 

 

 

 

例年の茶室『楽水軒』では

巫女さんが給仕(これ私的にかなり高得点)してくれた

お茶とお菓子を味わいながら庭園を観賞できるようですが

感染拡大防止のために閉じられていました。

 

まあ今回は、例え営まれていたとしても

神苑観賞の時間の余裕がなく無理だったので

結果は、同じだったんですけどね。

 

 

 

城南宮神苑 室町の庭 錦鏡池

 

 

 

室町の庭 錦鏡池 男滝

 

 

 

 

この時点で時刻は、午後4時30分を少し過ぎてしまい

残る一つの庭『城南離宮の庭』の観賞を諦めて

城南宮境内の拝観へと向かいます。

 

最後の庭『城南離宮の庭』を観賞できなかったのは

残念ではありますが、これで城南宮の神苑に

再び来る理由が出来ました。

 

 

 

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