心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

心の理由

2009年08月04日 | 雑感・愚見
船が停泊する時にアンカーを下ろします。勝手に流れ出さないための行動です。
行動を起こさない行動を取っているのです。
このアンカーをそのままに、動こうとしても動けるはずがありません。
そこから動くためには、まずアンカーを引き上げなければなりません。

だったらアンカーを引き上げれば良いとなるのですが、
アンカーを下ろすには下ろすだけ理由があります。
アンカーを引き上げないのには、引き上げないでいる理由があります。
その理由を考えずに、解決しないまま上げさせようとしても、
事情があってアンカーを下ろした方にとっては、
そうは問屋がおろさないぞとなります。

良しやるぞ!と思っても、実際の行動が起こせない。起こさない。
起こしたとしても、それが続かない。
このような状況に自分がいる時には、アンカーが働いているのです。

このアンカーが、どのようなものなのかは、
その人の、その時の状況とか、価値観によって其々ですが、
動くにして、止めるにしても、人が行動を維持するために必要な条件があります。
それは、悦びの結果と、不利益への刺激です。

悦びの結果とは、報酬を得るための行動です。
この報酬は、金銭や物品に限りません。精神的な報酬も含まれます。
誰かに認められる、褒められる、受け入れられること、
また、何かを成し遂げた時などの達成感や満足感等もそうです。

不利益への刺激とは、不利益への防御行動です。
金銭を失う、物品を破損する、身体を危険を及ぼす等の恐れ等がある、
精神的な不利益では、嫌われる、騙される、非難される、孤立する等があります。

人が、その地点から動く時には、これらの条件に則り、
動かないでいるよりも動いた方が、より良いと感じられることが必要となります。
そうでないまま、強引に動かそうとしても動かないものですし、
動いたとしても、その行動は長続きはしません。

極端な話、空を飛びたいんだよな~と本当に思っていても、
崖から飛び立とうとうとする人はいません。
しかし、パラシュートやハングライダーを備えると迷わず飛び立ちます。
この場合、報酬の大きさは、そのままですが、
不利益の刺激が大きく減少したことによるものです。

私の場合は、どちらを備えたとしても飛びたいとは思いません。
これは、不利益の刺激が減少したとしても完全に安全になった訳ではありません。
その残った不利益の刺激と、得られる報酬とが割に合わないと感じているからです。

この報酬と不利益の刺激の大きさに、さらに費やす時間が加わります。

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動けない、動かない

2009年08月03日 | 雑感・愚見
甘露の言葉、人脈、えいや!で書かせてもらいましたが、
1つ、取り残している事があります。
それは、自分が変わろうと本気で決意出来ないまま動けないでいる人についてです。

理想とするものが見つかっていない、自分がやりたい事が分からない。
だからといって、その時が来るまでその場にじっとしていても、
天から何かが降って来るのを待つようなもので、多くの時間を無駄にしてしまいます。

また、今日からダイエットを始めよう。今日からあの本を読破しよう。
今日から、顧客訪問を一日何件やろう。と思っても、
3日坊主ならまだマシで、その日、その時だけで終わってしまい、
結局は、元のまま。こんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。

思ったが吉日で、行動に移せる人は別として、
そうでない人が行動を起こすためにはどうすれば良いのかを教科書的に言うならば、
その気になったら、その気持ちを形に変えます。
ダイエットでは、ダイエットしようではなく全体で体重を何キロ落とそう。
読書では、読書しようではなく、何々の本を読もう。

そして、さらにスモール・ステップの法則にのっとって
何日までに何キロ落とす。一日何ページ以上読む。
と小さな目標を立てて具体化していくことになります。

やりたい事が見つからない、やりたい事が分からないなら、
離れた所から眺めていただけでは分からないものがあります。
だから、手を伸ばして手が届く範囲のものに触れてみる。
色々なものに触れていく内に、美味しいものを見つけることが出来る。

ところが、この一歩踏み出す気持ちにならない人がいます。
その人達は、まさに、「何かを成し遂げる人は、出来るための方法を探し、
そうでない人は、出来ない、しないための理由を探し出す。」です。
それは見事な位、しないための、出来ないための理由を探し出します。
そして、言います。「どうすればいいんですか?」と。

そんな人に対して、周りの人は一生懸命にアドバイスを送ります。
「こうしたらいいんじゃない。」「こんな仕事があるよ。」
「時間は作るもんだよ。」「こんなダイエット法があるよ。」

確実にその人が出来ること、どんな小さな提案についても、
見事な位、出来ない、しないための理由が返ってきます。
そして、言います。「どうしたらいいんだろうか?」

このあたりまで来ると、その人の周りにいる人の中には、
あきれてしまい、サジを投げ始める人が出てきます。
「言うばかりで、あいつはしたいなんて思っていない。」
「あの人は、変わろうと思っていない。」となります。

よしんば、そうであったとしても、
本人がそれを自覚し認めることによって成り立つものであって、
それを人が勝手に判断する事ではないと思っています。

もし、カウンセラーが、それを相手に伝えたり、勝手に判断したとすると、
難しいクライアントへの逃げの気持ちから、責任を相手にかぶせて、
自分が対応できない苦しさから逃れている可能性があります。

その場合、責任を相手にかぶせるのでは無くて、
自分では難しいことを正直に伝えることが最低の責任だと考えています。

さて、上記のような人の場合、
「あいつはしたいなんて思っていない。」これ間違いです。
「あいつは、変わろうと思っていない。」これ間違いです。
思っています。思っているけれども、ただ本気で思えていないだけです。
本気で思っていないのでは無くて、本気で思えていないのです。

そして、本気で思えないのには、ちゃんとした理由が心にあるから、
本気で思えないだけなのです。

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えいや!

2009年08月01日 | 雑感・愚見
自分が変わることを本気で決意したら、
後は、新たな環境にえいやっ!と飛びこむだけです。
その時、飛びこむ環境は出来るだけ自分の理想に近い環境がお勧めです。
最初は遠慮がちにゆっくりと少しだけではなく、
出来るだけ理想に近い所へ飛び込みましょう。

自分は受け入れてもらえるだろか、自分に出来るだろうか。
もっと自分を高めてから、もう少し出来るようになってから、
何て遠慮深くならないで厚かましく飛び込んでみることです。
泳げる事が分かってから水に入ろう何て事を言っていると、
いつまでたっても泳げるようになりません。

その道の名門と言われる所の門が開いていたのなら、
遠慮することなく、臆することなく飛び込んでみましょう。
それが自分を高めるための一番の近道となります。
名門には名門と言われるだけの他の所には無いノウハウがあって、
それをあえて避ける必要はありません。

中途半端なところではなく、ちょっとレベルが高いと感じる位が丁度良い。
結構しんどい思いをするかもしれませんが、
本気で変わろうと決意をした自分なら大丈夫です。
自分が出来る事を、やれる事を真剣に取り組み、そこで揉まれている内に、
知らないうちに自分のレベルが上がっていきます。

自分が元いた所から新たな環境に飛び込もうとした時、
自分を変えようとしない勢力が自分達の手元に置こうとするかもしれません。
ちょっとしたやっかみ、嫉妬、寂しさ、集団でいることで安心を得るために。
しかし、本気で決意したあなたであるなら、
それらを簡単に振りほどき一歩踏み出すことが出来るはずです。
また、本当の仲間であるなら仲間の向上を応援してくれるはずです。

飛び込んだ当初は、場違いな感じがするかもしれません。
しかし、それは最初だけ、揉まれている内に、バタバタあがいている内に、
人って言うのは恐ろしいもので結構その環境に馴染んでくるものです。

まず、自分が変わる、すると環境に馴染むように向上していきます。

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人脈

2009年08月01日 | 雑感・愚見
銀行などが融資を決定する際にも事業計画書だけでなく、
その人の人脈がどうなっているのかを重視すると言う話を聞いたことがありますが、
良い人脈を築くことがビジネス成功のためには大切のようです。

また、これとよく似た話で、
正直な人、誠実な人、知識の豊かな人、向上心がある人、社会性のある人等と
付き合うと自分にとっては有益になり、
不誠実な人、口先だけの人、口が上手い人、向上心に欠けている人、
社会性を欠いている人等と付き合う事は自分にとって害をなすこととなり、
よって付き合う友は選ばなくてはいけないと言う話もあります。

これは、付き合う人によって自分を引き上げてもらえるし、
また、自分を引きずり落とされることもあると言った意味があるようですが、
しかし、私は、人は他の人に影響を受け安くそれほどに脆いものではなく、
もっと主体性を持っているものと信じています。

何故なら、十分に深い催眠下では、腕を伸ばしたままにしてくれたり、
ある合図で握手をしますと言う提示にも反応する人が、
例えば、今、履いている自分の靴下を口に全部入れますと言ったところで、
必ず、その提案にNOと拒否します。
それ位、人は主体性を維持をする事が出来るからです。

ですから、私は、その人の人脈や付き合っている友達が、
その人の先の人生を決定するような大きな影響を与えるのではなくて、
その人が、そうであるからその人脈を選んだと考え、
人脈や友達は、その人の現状を表すものであると考えています。

人が付き合うと言う事は、どこか同じ臭いを感じているか、
お互いの需要と供給がマッチするかであって、
損得だけで付き合う人は、損得だけで付き合う人がその人の周りに集まり、
他人に頼られることで自分の存在価値を確かめたいと思う人には、
他人に依存したいと願う人が集まることになります。
それらの集まりは自分にとって役に立つ間は近くにいて、
役に立たなくなると離れていきます。

付き合う人によって影響を受け、自分が変わるのではなくて、
自分が変わる事によって、付き合う人が変わっていく。
付き合っている人を見れば、その人が今、どんな人なのかが分かる。
これが本当でないでしょうか。

自分を変えることを手抜きして、付き合う人だけを変えようとしても、
自分が変わっていなければ、その人達は離れていき、
そして、前のままの人達が残ると言う結果になります。

自分にとって有益な人脈を築くためには、まず、自分が変わる事。
それを抜きにして、お互いが刺激しあい、お互いが共に向上していくような関係を
築くことが出来ない。そう私は思っています。

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