ギャンブルのカードゲームの代表格と言えば、
ポーカーゲーム。
勝敗のカギを握るのは、
運の良し悪し以上に、心理戦を如何に制するかです。
その心理戦に最も重要なことは、
自分の手の中のカードを相手に読まれないようにすること。
良いカード(強い役のカード)を持っている時と、
悪いカード(弱い役のカード)を持っている時との
気持ちが素直に表情や態度に表れてしまうと
まず勝てることはありません。
表情や態度を表すにしても
良いカードの時に表情を曇らせ、悪いカードの時には自信のある態度、
また、その逆を時には微妙に、時にはあからさまに表したりして、
一定のパターンを排除し、相手を混乱させたりするのですが、
究極は、自分の心を表情や態度に微塵も表さないポーカーフェイスです。
達人たちの戦いになると、
素人目には全く分からないような変化さえも
読み取る力を持っているようですから、
高いレベルの戦いで通用するポーカーフェイスを身に付けるには、
精神のコントロール力を鍛え上げなければなりません。
普通の人の場合、
自分の気持ちを眼の動き、筋肉の動き、呼吸の動きから
完全に切り離して、自分の気持ちを完全に隠し通すことは
到底、無理。
ですが、
「昨日、仕事だと言っていたけれども本当は休みだったと分かっているのよ。
一体、何をしていたの。」と奥さんが問い詰めた時、
夫が、「後輩の相談に乗っていた。」と言いながら、
眼が右上を向いていたら、嘘の可能性があると言うような、
心理的な知識を知っていなくとも、
人は、その相手が巧みな言葉を使おうとも、
その言葉と気持ちが合致していなければ、
そのズレを本能的に察知する能力を有しています。
最近、テレビなどで
○○電力会社や○○教育委員や○○議員の言葉が流れる度に、
違和感を持つ人が多いのではないかと思います。
気持ちと不一致の言葉は、力を宿さず役に立たない言葉となり、
それ以上に、その言葉の後ろに隠れた気持ちを
浮き上がらせてしまうものです。
逆に言うと、自分の本気と本当の気持ちを乗せた言葉は、
人の心を動かしてしまうだけの力を持つことになります。
誰かに自分の気持ちを告白する時には、
照れながらも、ドキドキしながらも、
その言葉に自分の本気と本当の気持ちを乗せて伝えると、
その直前まで答えが「NO」の予定であったものでも、
あの時、何で「YES」と言っちゃんたんだろうってこともある訳です。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計