日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

あれ?!アベノミクス効果じゃなかった??景気の山は2012年4月

2013-08-21 19:48:33 | ビジネス

ロイター電によると、どうやら「景気の山は2012年4月」だった可能性が高いそうだ。
ロイター:景気の「山」は12年4月、拡大は37ヶ月継続

このニュースを聞いて、思い浮かんだ言葉が今日のタイトル。
2012年4月の頃と言えば、自民党がまだ野党だった頃。
当然、「アベノミクス」も発表されてはいない。
1年数ヶ月前なので記憶もおぼろげなのだが、この頃当時与党だった民主党の野田さんは、随分自民党だけではなく、メディアからも叩かれていたような気がする。

もちろん、この頃は東京電力福島第一原子力発電所の収束目途が、全くたたず(今現在も、状況はさほど変わってはいないが)政治よりも、「原発事故処理について」と言う問題ばかりがクローズアップされていた様に思う。

一方では、シャープやソニー、パナソニックなど、日本を代表する家電メーカーの3月決算のおおよその数字がわかりはじめ、それまでにないような「業績不振」が報道され始めた頃だったと記憶している。
当然、メディアが報道するのは、この様な業績不振のニュースばかり。
これらの「業績不振」のニュースで、「日本経済の不安感」が煽られ、「日本の物づくり神話の崩壊」という言葉も、踊っていたような気がする。

にも関わらず、1年4ヶ月ほど経過した今、「景気の山が2012年4月だった」と聞くと、「・・・・???」という気持ちになってしまうのは当然だろう。
特に「アベノミクス効果で、景気回復」などと、謳っていたメディアは一体何を見ていたのだろう?と、不信に思われてもしかたないと思う。
もちろん、「景気の山を過ぎた現在も、拡大傾向にある」と言うのだから、「アベノミクス効果」が全く無かったわけでは無いと思う。

思うのだが、だからと言って「アベノミクス様々」と言う訳でもなさそうだ。
当時の円高傾向と今の円安傾向が、日本経済に大きな影響を与えていないのか?と言う、疑問も湧いてくるし、そもそも「景気の物差し」とは何だろう?と言う、基本的なことまでもう一度考え直す必要があるのかもしれない。
そして、消費税のアップによる景気の冷え込みのほうが気になってきた。

このニュースが伝えていることは、単に「景気の山」の時期という問題だけではなく、「景気」と実体経済の乖離やメディアと言う情報ツールに対する疑問など、いろいろなことを考えさせてくれるニュースだと思う。