日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

男の日傘

2013-08-03 19:50:14 | ライフスタイル

梅雨明け直後のような猛暑ではないが、暑い毎日が続いている。
焼け付いたアスファルトで舗装された道を歩くだけで、汗が噴き出るようだ。
そんな街中で、今年の夏目立つ光景がある。
それが「男性の日傘」だ。

もちろん、ビジネス街や繁華街のような場所では目にすることは無いのだが、住宅街に入ると、案外日傘を差している男性の姿を見かける。
日傘を差している男性は、比較的高齢者に多い。
実際に日傘を差して歩くとわかるのだが、日傘を差して歩くと案外涼しいのだ。
もちろん、アスファルトの照り返しなどはあるのだが、直射日光を遮るだけではなく、最近の日傘はハイテク繊維技術の集まりのような素材が使われていている。

例えば「UVカット率」。90%以上は当たり前。UVカット+αが、女性の日傘選びのポイントになりつつある。
それが「遮熱」という機能。
この「遮熱」という機能が加わったことで、日傘に新しいベネフィティングが加わった様に思う。
UV対策という点では帽子という選択肢もあると思うのだが、帽子では「遮熱」という効果は期待できない。
何故なら、直接頭に被るからだ。
そこで求められる帽子の機能は「むれない」ということになる。
何より、日傘は日陰を作る面積が大きいのに対し、帽子は顔周りに限られる。
スッポリと体に日陰を作る日傘のような涼しさは、帽子には期待できない。

そう考えると、体力的にも落ちてきている高齢の男性が日傘を差して歩く、と言うのは案外理にかなったことかも知れない。
2,3年前くらいから、東急ハンズでは「男性が持っても、違和感の無い日傘」タイプの日傘を売り出している。
男性が購入している姿は見たことは無いが、私が見かける男性の日傘はこの様なシンプルなタイプが多い。

もしかしたら、10年後位には「男性が日傘を差して歩く」ことが、当たり前になっているかも知れない・・・そんな気がする高齢男性の日傘姿だ。