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ご当地ゆるキャラも次世代?

2013-08-06 20:16:10 | トレンド

彦根城のひこにゃんは、言わずと知れた「ゆ「るキャラ界のプリンス」である。
このひこにゃんの成功で、全国各地に「ゆるキャラ」が登場し、地方の観光などに一役かっている。
しかし、その「ゆるキャラ」もどうやら次世代に入ったようだ。

今日、百貨店協会主催「ご当地キャラ総選挙」の発表があったようだ。
タイトルをご覧になってわかると思うのだが、AKB48の「総選挙」をお手本?に、総選挙方法で、優勝を決定したようだ。
既に新聞各紙で取り上げられているので、ご存じの方も多いと思うだが、見事優勝を果たしたのは船橋市の「非公認キャラ・ふなっしー」。
毎日新聞:ご当地キャラ総選挙「非公認だけど・・・ふなっしー初代王者に」

この「ふなっしー」、見出しにあるとおり船橋市の公認ゆるキャラではない。
むしろ、船橋市からは迷惑な存在の様に扱われているきらいがある。
その理由として「舟橋市は、確かに梨の産地ではあるが、他にも沢山名産品がある」と言うことのようだ。

ただ、「ふなっしー」の場合、これまでのゆるキャラに見られたような「のんびり・ゆったり」と言う感じではなく、とても行動的。
以前、youtubeで「ふなっしー」が踊っている動画を見たことがある。
秋葉辺りだろうか?「インディーズ系?のアイドルを応援するふなっしー」と言うことだったのだが、アイドルを見に来ているはずの人達が、アイドルではなく独特の振り付けで応援するふなっしーに釘付けだった。
非公認であるがゆえに、神出鬼没。
市が公認を拒否すればするほど、ふなっしーの存在が目立つ、と言う行政側にとっては、痛し痒しというキャラだ。

そして残念ながら2位になってしまった、岡崎市の「オカザえもん」
こちらは由緒正しき市公認(「岡崎市アート広報大臣」を拝命している)のようだが、その容姿というか・・・存在感がありすぎる顔。
今年3月で引退をした、岐阜の柳ヶ瀬商店街のゆるキャラ「やなな」に勝るとも劣らない
、強烈な印象がある。
そしてこちらも、神出鬼没らしい。

ひこにゃんに代表されるような、「のほほん、ほんわか」系のキャラから、どこか強烈な個性を持つご当地キャラへと変わっている様なのだ。
と言うことは「地方キャラで地域を活性化」と考えるのであれば、ゆるキャラを作ると言うよりも、如何にその地域をPRできる個性をもたせるのか?と言う考えに変わってきた、と考えられる。

そこで考えてみると、キャラクターは個性化していくのに行政の多くは、未だに東京に目が向いたままなのでは?
東京をモデルにしても意味が無い、と言うことは十分分かっているはずなのに、地方行政の一番の成功例として、東京を見ているような気がするのだ。
大切な地域の資産は、足下にあるというのに・・・。