日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

私達の知らない予算項目って、いっぱいあるだろうな~

2013-08-25 19:10:46 | 徒然

昨日から今日に掛け、断続的に雨が降ったおかげで、随分涼しさを感じた名古屋です。
ただ、島根県西部などでは、1ヶ月以上分の雨が1日たらずで降ったようで、被害が各所で出ているようです。
お見舞い申し上げます。

今年の夏ほど「暴力的な気候」は、なかったのでは?
四国では40℃を超す暑さが続く一方、北海道~東北に掛けては大雨。
都市部では「ゲリラ豪雨」が、多発した。
この様な自然災害が発生すると、被災した自治体だけでは、災害復旧させることが難しいため、予算が急遽組まれる。
このことは、全く問題が無いと思う。
いくら財政が厳しい状況であっても、被災地をそのままにして置けば様々な問題が起きてくる。
経済に与える影響も大きいからだ。

しかし、それも「予算が計上されている」と、わかっているからこそ使えるお金。
讀賣新聞のWebサイトを見ていたら、「そんな予算があったのですか?」という、予算が計上されていながら1円も使われていない、と言う記事が掲載されていた。

讀賣新聞:ホットスポット対策費「あったんですか?」

見出しを読まれて直ぐに「フクシマ事故」に対する対策費、だと言うコトはわかる。
「フクシマ事故被災地」に対する、放射線測定のための対策を目的に計上されたようなのだが、周知がされないまま手つかずで放置されていたようだ。
以前、「震災復興対策」の名目で、「全国各地の自治体が、復興とは関係の無く使っていた」と言うニュースがあったが、それに比べると周知されなかったため手つかずだったと言うのは、ある意味良かったのかも知れない。
何故なら、これから使えるのだから。
使える様にするためには、当初の目的では無い違う使い方にする必要があると思うが、事故被災地域の人達にとっては「ホットスポット」と呼ばれる限定的な地域だけでは無く、例えば汚染水が流れ出ている流域を確認し、監視するために使う、と言う方法もあるだろう。

この「使われなかった予算項目」というのは、私達国民が知らないだけで本当は、いくつもあるのかも知れない。
1円も使われないままならば、上述したような同じ目的で違う使い方もできる可能性がある。
このニュースで感じることは、「私達が知らない予算が、知っている一部の人達が都合良く使う」と言う場合があるかも知れないのでは?と、いう点だ。

過去にも、使われてしまった後に報道され、事実を知ったと言うケースが多かった。
予算を使うことが大切なのでは無い。
目的にあった予算を組み、それが社会益となるように考えて使うことが重要なのだ。
生活者は「お金の使い方」の見直しに励んでいるからこそ、国も「お金の使い方」を詳らかにして、有効な使い方を考える時代だと、認識して欲しいと思う。