日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「自然と仲良くなる土地活用」と熱帯夜

2013-08-23 14:51:34 | ビジネス

立秋が過ぎてから、本格的な暑さ到来!と言う気がするほどの酷暑が続いている。
残暑見舞いを書くにしても、思わず「盛夏」と書きそうになるほどの暑さだ。

その暑さの一因ではないか?と、個人的に考えているのが「コインパーキング」だ。
だからと言って、「コインパーキング」が悪いと言う気は無い。
言う気は無いが、連日の酷暑に熱帯夜となると、アスファルトむき出しのコインパーキングの近くを夜歩くとその辺りはまだ、昼間の熱がこもっているような気がすることが多い。
「モワ~」とした、暑さを感じるのだ。

我が家の近辺では古い住宅や小規模マンション、古い事務所などの跡地の多くが、実は「コインパーキング」になっていて、今年に入り急激に増えてきている。
昼間の熱が放出されきれずに、蓄熱状態になっているのかも知れない。
そう考えると、アスファルトにためられた熱は夜になっても熱を出し続け、周囲の気温も下がりにくいのでは?と考えたのだ。
特に今年の様に、小雨で猛暑が続くと周囲に与えている暑さは尋常ではないのでは?

確かにマンションなどに比べると、遙かに設備投資は少なくて済む。
管理面でも、随分楽だろう。
ただ、最近のマンションには当然のごとく駐車場が完備されている(名古屋だからか?)。
古い小規模集合住宅でも、契約駐車場がある。
とすれば、コインパーキングを利用している人は、思う程多くないのでは?と言う気もするのだ。
と言うのも、我が家近辺にできたいくつものコインパーキングが、満車になったコトは無く、3ヶ月ほど前にオープンしたコインパーキングは、昼間でも駐車しているクルマをほとんど見かけたことが無い。
この暑さの中、屋根の無いコインパーキングに駐車するには、出庫する時の車内の状況を考えると、ある種の勇気(?)のようなものが必要なのでは?と、勝手に想像してしまう程だ。

一方、日々の生活で節電が当たり前になってきたこともあり、今や夏の蔓系植物を庭やベランダで育てることは、多くの人が実践をしている。
それをきっかけに、家庭菜園を始める人も多いようだ。
今年のような猛暑で、野菜が高騰すると比較的栽培し易い夏野菜くらいは育てたい、と言う人がいてもおかしくは無いだろう。

もし、今あるコインパーキングのいくつかが、レンタル家庭菜園場として活用されたら、むき出しのアスファルトが放出しているであろう人工的な放射熱は随分減るのではないだろうか?
何より、「地球温暖化対策兼家計が助かる+植物を育てる楽しみ」と言う、プラス面が多いと思うのだ。

コインパーキングをつくるのであれば、やはり「屋根付き」のほうが良いと思うし、せっかく屋根をつけるのであれば、ソーラーパネルを載せ蓄電システムを組み、夜の常夜灯に利用するくらいのことを考えた方が良いのではないだろうか?

日本がバブルに踊っていた頃、都市部を中心に「地上げ」が各所でおきた。
その後バブル経済が崩壊し、地上げされた多くの土地は長い間放置された状態が続き、その後コインパーキングになったところも多いだろう。
そのコインパーキングが、ご近所の人達が集まる「レンタル家庭菜園場」になったら・・・。
再びご近所づきあいが始まったりする可能性もあるし、何より街の小さなオアシスができるのでは?

「土地活用」というと、マンションに始まりコインパーキングと言ったトコロが、当たり前のようだが、もっと発想と視点を変えれば、自然と仲良くなれる「土地活用」もあると思うのだ。