今日から消費税が3%アップし、8%となった。
昨日までは、増税前の駆け込み需要で、小売が賑やかだったようだが今日から暫くは「忍の一字」という状況になるかも知れない。
今朝、FMを聞いていたら「どの国でも、増税前には駆け込み需要が起き、その後3ヶ月ほどは経済の低迷が続く」という話を聞いた。
と言うことは、増税前の駆け込み需要が起きるのは、何も日本に限ったコトではなく生活者として当たり前の行動なのかも知れない。
そして3ヶ月後くらいから、徐々に戻ってくると言うのも何となく判る様な気がした。
と言うのも、おそらく駆け込み需要で購入した様々な商品が底をつくのが、3ヶ月後くらいだと想像ができるからだ。
増税前の駆け込み需要と言っても、1年先まで購入するには費用という面だけではなく、保管場所という点でも、難しいだろう。
まして、日本の住宅事情は欧米よりも厳しい。
限りあるスペースにおける商品というのは、限られてしまう。
そう考えると、3ヶ月分というのが一つの目安となるのだと思う。
企業は最初から「3ヶ月は忍の一字」と思っていても、その3ヶ月で効果的な?経済政策が政府から発表されるコトを期待しているだろう。
企業だけではなく、生活者も「3ヶ月は何とかなるが、その先の不安を解消できる経済政策」を求めてくるはずだ。
逆に言えば、駆け込み購入した商品が底をつく頃が、生活者が感じる「増税実感」ということになるかも知れない。
そして3ヶ月後というのは、夏のボーナスシーズンとも重なり、生活者が様々な商品やサービスを購入する時期。
このタイミングで、景気の上向き実感を生活者が感じられるか否かで、その後の消費に大きな影響を与える可能性は高い。
とすれば、安倍さんにとってはこの3ヶ月が勝負の期間というコトになる。
就任当時の「アベノミクス」は、掛け声倒れで終わったのでは?と言う声も聞かれはじめての増税だ。今回は「景気の気」を呼び起こすだけではない、現実的な経済政策が求められるのは当然だろう。
特に、今回増税の目的となった分野での経済政策が打ち出せないと、増税分をカバーし生活者に還元している、と言う印象を生活者が持てなくなってしまう。
これまでの様な自民党が得意とする分野での経済政策では、通用しないということも生活者はわかっている。
そう考えると、この3ヶ月が安倍政権の真価が問われるのでは?
安倍さんをはじめ自民党の皆さんが、そう感じ・考えているのか?と不安なのだが・・・。