昨日の午後、話題を独占したのは「STPA細胞」の小保方さんの記者会見だった。
なんでも、お昼のバラエティー番組が飛んで、深夜になったとか?
個人的には「深夜に放送する意味のある番組なのかな?」と思ったのだが、テレビ局の都合やスポンサーの兼ね合いもあるのだろう。
私はネットや新聞で活字になった内容しか知らないのと、この様な分野には疎すぎるため、会見の内容については何とも言えない。ただ、今日の新聞の論調などを読んで感じることは「STPA細胞」の特許申請は、どうなったのだろう?と言う視点が無かったことだ。
確か「STPA細胞」が公表された時点で、既にハーバード大、東京女子医大などとの共同研究として特許申請をしていたという記憶がある。
いち早い特許申請をした理由は、この様な「再生医療」の分野では国際競争が激しいため、いち早い特許取得が、その後の研究・実用化に大きな影響を及ぼすからだ。
実際、山中教授のiPS細胞の場合、米国の企業から高額な値段で一部買い取っているはずだ。
その様なことがないように、と言うことで早い特許申請をしたのだと思うのだが、「捏造」なのか「ミス」なのかわからない状態で、詳細のデータや実験内容を公開することは、果たしてこの研究にプラスなのだろうか?ということなのだ。
専門家の方々は、「実験内容などについて説明がない」と言う趣旨のコメントを出していらっしゃるようだが、それは特許申請中というコトを考えれば、出せない資料なのでは?
あくまでも素人考えなので、そんなコトはない!と言う専門家もいらっしゃると思うのだが、メディアを含め、全体の論調の中に「特許申請をしている事案である」というコトを、忘れている様な気がしてならないのだ。
それだけではなく、小保方さんの記者会見は専門家から観れば「×」だったかも知れないが、素人目には「○」だったのでは?
と言うのも、小保方さんご自身が1人(←ここが最大ポイント)で、大勢の記者から集中砲火的に質問を浴びせられ、それに動じること無く答えた、と言う姿は、「小保方さん1人の責任にした理化学研究所は、何という組織なんだ!」と、理化学研究所に対して、ネガティブな印象を与えるのに十分だったからだ。
小保方さんご自身は、自分がいる理化学研究所という組織を批判する気は無かったかも知れないが、結果的にはその様な印象を与えるのに十分だったと思う。
それにしても、雑誌を中心にゴシップ記事ばかりが目立つ。
別に小保方さんのプライベートなコトなどは、「STPA細胞」とは関係が無い。
持ち上げたり、落としたり・・・忙しいマスコミの方達だ。