日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

発想を変えなくては、変化は起きない

2014-05-01 20:43:17 | アラカルト

「フクシマ事故」以来、発送分離の問題や循環型自然エネルギー等の話題が出る度に、「今までの電力供給規模と同じだけの発電は無理」というコトが言われている。
確かに、自然エネルギーやバイオマスなどを利用したエネルギーでは、現在の電力会社が供給しているだけのエネルギーを生み出すコトは無理だと思う。
何より、効率やコストという面で考えると現実的ではない、と考えている。

しかし、発想を変えると「地域限定エネルギー」というコトになるのでは?
これも拙ブログでは何度か書いてきたつもりなのだが、小規模水力発電やバイオマスを材料とした発電は、都会の真ん中で事業化して行うコトは難しい。
周辺地域に対しての環境問題ということが、大きく立ちはだかるからだ。
それが地方であれば、それらの問題は比較的簡単に解消される。
言い換えれば、「地域限定・コミュニティー発電」というシステムこそ、地方の過疎地向きのエネルギー政策だと言える。
この様な「コミュニティー発電所」を造ることで、地方は「先進的エネルギー供給地」になり、それによって人を集めるコトができる。

それだけではなく、例えば大規模商業施設等から排水される「下水」や「残飯」などを利用し「メタンガス」と水分離し、「メタンガス」を利用したエネルギーシステム+ソーラーシステムなどすれば、その大規模商況施設そのものが、発電所となるかも知れない。

自然エネルギーやバイオマスを利用した発電を考える時、現在と同等規模の発電・供給と言う考えを変えなくては、これらの話は進んでいかない、と言うことなのだ。
おそらく、その様な考えを持って動き始めている人達はいると思う。
ただ、その様な静かで穏やかな変革を、メディアを含め注目していないだけなのでは?
何よりも、この様な議論をする人達が発想を変えていかなくては、社会的変化は起きないと思う。

議論の中心となるオジサンたちに求められるのは、おそらく変化を起こす力ではなく、発想を変える力だと思う。