毎日新聞に、ドコモの新料金契約の基本プランの予約件数が50万件を超えた、と言う記事が掲載されている。
毎日新聞:ドコモ:新料金契約「基本プラン」の予約、50万件突破
先日は発表された、SoftBankの営業利益はNTTドコモを抜いて1位、と言うニュースを聞いたばかり。
そのタイミングでこの発表というのは、偶然のことだとしてもドコモ側のSoftBankに対する「反撃」の狼煙、とも思えてしまう。
NTTdocomoが、SoftBankやauの攻勢にあい「そろそろ反撃してもいいですか?」と言うCMを流したのは2007年。
その時のCMは「一体何処が反撃なの?」という印象しか無く、全く振るわなかった。
振るわなかったどころか、SoftBankはiPhoneを投入し「スマートフォン時代」を切り開いた。
それに続いたのが、auというコトになるのだが、NTTdocomoが出遅れた要因の一つは「iモード」の成功だと言われていた。
その後、様々なテコ入れをするのだが、docomoの不振は続き「満を持して(?)」投入したiPhoneに関しては、思った程の効果が現れなかった。
そしてこの記事を読むと「価格競争」と言う、土俵でしか残っていなかった、と言うコトがわかる。
確かに、NTTdocomoもauも相次いで、夏機種の発表を行った。
その前には、SoftBankも発表はしているのだが、NTTdocomoやauと大きく違ったのは、発表会で孫さんが登場しなかったことだ。
孫さんは、その後のインタビューで「私が新機種発表会に登場する時代は終わった」というコトを話していた養田が、確かに今のスマートフォンなどの基本性能は、どの機種もさほど代わり映えがしない。
フォルムデザインに関して言うなら、どれも同じ様に見える。
今やスマートフォンは、ユーザーが自分に使いやすいように「カスタマイズ」をするのだから、フォルムデザインなどのマイナーチェンジ程度。
残るは、「電波の受信状況」とか「通信料」というトコロだろう。
そして、今現在その「通信料の価格競争」に勝ったのが、NTTdocomoというコトになるのだろう。
ただ、この50万件の契約を獲得する為にNTTdocomoは、物凄い宣伝を展開している。
「リカちゃん人形」から「おそ松くん」、「名探偵コナン」と、その宣伝料と量では他社を圧倒する程だろう。
それだけの広告を展開したうえでの、50万件超の契約。
「価格競争」というのは、企業の体力勝負のようなトコロがある。
もちろん、巨大企業であるNTTdocomoのほうがauやSoftBankよりも有利だろう。
しかし「価格競争」のみの市場というのは、企業にとって良いことだろうか?