毎日新聞のWEBサイトを見ていたら「なるほどな~」と思う記事があった。
カシオのデジタル腕時計が、中東で大人気!と言う記事だ。
毎日新聞:カシオ 中東で人気 聖地メッカの方角を指し示す腕時計
記事にあるとおり、イスラム教徒にとって1日5回の聖地メッカに向けてのお祈りは、とても大切なもの。
以前、オフィスビルに入居している企業に派遣社員として仕事をしていた時、隣の事務所が「カタールの石油会社」が入居していた。
普段は背広姿で礼儀正しビジネスマンという印象で余り気にならないのだが、時折中東独特の服装でフロアーを歩かれたり、オフィスでお祈りの姿を見たりした時には、「あ~~ここは、日本じゃないんだ」と感じたことがあった。
それほど、イスラムの人達にとって「メッカに向かってお祈りをする」ということは、重要なことなのだ。
その問題を解決するコトができるのが、このカシオの腕時計というコトの様だ。
この記事の数日前、ワコールの海外進出についての記事があった。
朝日新聞:世界で異なる下着の好み 市場開拓に挑む日本メーカー
アジアと言っても、日本と中国とでは好みが違う。
まして欧米ともなれば全く違う。
体格的のものも当然だが、感性という部分でも大きく違う。
欧州の下着の通販カタログを以前見たことがあるのだが、随分セクシーなものばかりで目のやり場に困った。
それは、米国の下着も同じ。
デザインだけではなく、素材も日本の場合は、コットン素材を裏打ちし着心地感を重視しているのに対し、欧米では違っていた。
「毎日が、勝負下着」という感じで、「やはり「下着」に対する考え方が違うのだろうな~」と、カタログを眺めながら思ったのだった。
もちろん、仕事で見ているので「日本での扱いは、難しい」と回答をさせて頂いたのだが、「文化の違い」ということを感じたのだった。
カシオにしてもワコールにしても、進出する国や地域の生活文化ということを、十分考慮するコトの大切さが成功のカギである、と言うコトだと思う。
それは何も海外だけのことではない。
国内においても、地域の生活文化や生活志向を理解する=お客様を知るトコロから、ビジネスが始まる、と言うことなのだと思うのだ。
その意味で、最近目に付く様になった「ローカル発」の商品が増えてきていることは、とても興味深いと感じている。