日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

国連と紛争

2014-07-21 19:31:23 | 徒然

撃墜された?マレーシア航空機。
亡くなられた方の中には、「エイズに関する国際会議」に出席予定だった研究者や、夏休みを楽しみにしていた子ども達が数多く含まれていたようだ。

そして撃墜した?とされる親ロシア派側は、事故調査(と言うべきか?)に対して協力的とは言い難い、と言う報道もある。
ただ、この様な事件が起きると当事者との間では、不穏な状況になる。
「一触即発」という状況だ。

この様な時、調停をする役割が「国連」であり、その中心となるのは「常任理事国」と言われる国々。
この「常任理事国」を改めて見てみると、何とも好戦的な国が多い様な気がする。
その筆頭と言えるのが、米国かも知れない。
第二次世界大戦後、おそらく一番戦争や紛争の為に兵を出してきた国だと思う。
そして中国。
ご存じの様に最近の中国の動きは、周辺国にとって脅威と感じさせるモノが多い。
もう一つは、ロシアだ。
冷戦当時の「チェコ事件」。今回のマレーシア航空機を撃墜したとされるのは、ウクライナ国内の親ロシア派と呼ばれる、ロシア寄りの勢力。
彼らの後ろ盾となっているのは、ロシアそのものだと言われても仕方無いと思う。
もちろん、イギリスとフランスも常任理事国ではあるが、今の国連安保理の仕組みから考えればいくらイギリスやフランスが、「紛争回避」の提案をしても、その紛争に関わっている他の常任理事国が、一国でも反対または拒否権を行使すれば、その提案は効力を発揮しない。

この制度そのものに問題がある、と言う指摘が随分前からされていると思うのだが、「既得権」というのはそれだけ魅力的なのだろう。
見直されると言うことは無かった。
結果として、「国連の力」は思った程効力を発揮できない様な状況が続いている。

流石に今回の「マレーシア航空機撃墜」に関しては、ロシアも賛成するのでは?と言われているが、ロシア側としても反対すれば「親ロシア派」との繋がりを認めることになると言うことがわかっているからだろう。
ただ、ロシアを後ろ盾にしてやってきたはずの「親ロシア派」勢力からすれば、自分達への裏切りと受け止めるのではないだろうか?
違う言い方をするなら「ハシゴを外された」という感覚を持ち、それが「反ロシア」の動きとなる可能性もあるかも知れない(と言っても、「親ロシア派」の人達は、元々ロシア系の人達なので、ウクライナ退去ということになるかも知れない)。

「国連」そのものが出来てから60年以上経った。
そろそろ、常任理事国の見直しを含め「国連」のあり方を見直しても良い時期にきている様に思う。
少なくとも「常任理事国が、好戦的な国が多い」と言う印象があることを考えれば、「第二次世界大戦の戦勝国」という基準では意味が無い様な気がする。