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PM2.5とビジネス

2014-08-07 16:59:22 | ビジネス

日経新聞のWEBサイトを見ていたら、「意外なトコロにビジネスチャンスがあるのだな~」と思う記事があった。
それが「PM2.5はシミ増やす。美容業界が注目する新市場」という記事だ。
日経新聞WEB:PM2.5は「シミ増やす」 美容業界が注目する新市場

昨年の春先から問題になり始めた「PM2.5」。
その発生源(と言うべきか?)である中国よりも、日本のほうが深刻に捉えている様な気がしている。
実際、北海道ではこの時期になってもPM2.5が観測されるようで、子どもを外で遊ばせない(遊ばせたくない)という、お母さん達が多いと聞く。
子ども達にとっては「いい迷惑」だと思うのだが、発生源である中国が何らかの手を打たない限りこの様な状況は、続くだろう。
その状況から、自衛策として空気清浄機などを設置したりする家庭が増えたようだ。
しかも「上級機種」と呼ばれるタイプが、人気のようで例年なら売り場そのものが縮小される家電量販店をみても、売り場は縮小されていない様な印象だ。

日経の記事は、これまでPM2.5関連商品と言われていた空気清浄機などの商品だけではなく、意外にも(?)美容関連にも関係がある、と言うレポート記事となっている。
記事にあるとおり、この様な「外からの汚れを肌に入れない」という視点から考えれば、真っ先に登場するのは「洗顔料」というコトになる。
微細な汚染物であるPM2.5を落としつつ、肌の潤いはキープ。
そんなコピーの商品が、化粧品メーカー各社から登場する日も近いだろう。
一部家電メーカーが発売している「洗顔ブラシ」などもより、高機能化することも考えられる。
と同時に登場しそうなのが、「肌に入れない=メイクでカバー」という方法の提案だろう。
実際、「日焼け止め」関連の商品というのは、一般的な「日焼け止めローション・乳液」だけではなく、ファンデーションにもその様な機能を持たせた商品が一般的になりつつある。

そう考えると、様々なビジネスがこのPM2.5に関わり始めている、と言うことだと思う。
例えば、上述した通りPM2.6によって「外で遊べない子ども達向け」のサービスが、提供される様になるかも知れない。
子ども向けイベントで使われている様な遊び器具が屋内に常時設けられ、子ども達が自由に体を動かせる様な、チョットした「アミューズメント施設」だ。
もっと本格的な「野外遊びができる屋内施設」も考えられる。
他にも「PM2.5検査済み・安全農作物」などが、登場するかも知れないし、一部で話題になった「野菜工場」で野菜が作られるのが当たり前になってしまうかも知れない。

本来出あればこの様なビジネスが登場するコト自体、余り良い社会傾向だとは思えない。
しかし、PM2.5に対する対策が中国などで積極的に行われない限り、自衛策としてこの様なニーズが生まれてくる可能性はあるし、実際その様な商品が登場しているコトを考えると、複雑な気持ちになってしまうのだ。