日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

イノベーティブな発想の源は?

2014-08-04 19:43:06 | ビジネス

東日本大震災が発生して。丸3年が過ぎた。
被災地支援も義捐金などが中心だったモノから、随分変わってきたはずだ。
むしろ「自立した生活」などへと移ってきているのでは、ないだろうか?
とは言うものの、あれだけの甚大な被害があったのだ。
「人も金もKnow-howも失ってしまった」のでは?
そんな東北に対して、企業が「人材を派遣する」と言う方法で支援をしているケースがある。
日本財団が行っている「Work for 東北」というプロジェクトだ。
日本財団:Work for 東北

このプロジェクトで注目すべき点は、「派遣した企業側にもメリットがある」と言うことだ。
と言うのも、派遣される社員はそれまで企業内での仕事ばかりに目がいっていた。
ところが、被災地という全く違った環境に置かれるコトで、「問題点」や「組織を創りあげる」など、それまで経験をしたコトの無い経験をするコトになる。
それだけではなく、派遣されたトコロで感謝されることが「自分達の自信」にも繋がっているはずだ。

大切なコトは「それまでと違う環境に身を置く」コトで見えてくる様々な「モノ・コト」が、実はイノベーションの源になる、と言うことなのだ。
もちろん、「イノベーションの源」と感じるか否かは、個人の感覚や感性によるトコロになってしまうのだが、少なくとも慣れている環境以外の場所で、仕事をするというのは、ストレスもあるがそこから学ぶコトも多いのでは無いだろうか?

そう考えると、被災地への人材派遣には「win-win の関係」が期待できる。
派遣するに当たっては、派遣する人材とよく話をし決定される必要があるが、若い世代だけではなく人事や経理経験の長い社員の派遣は、もっと効果があるかも知れない。
何故なら仕事に慣れていると、どうしても「ルーチン化」し易くなってしまう。
仕事そのものへの「疑問」がなくなっている為、変化させることがとても難しいからだ。
それを「被災地」と言う、特別な環境に移すコトによって様々な視点や疑問が生まれ、それがイノベーションへと結びついていく可能性が高いからだ。

「被災地」で感じ・考えたことをフィールドバックさせるコトで、社会活性化となる可能性がある。
企業が被災地にできるコトと言うのは、今は「win-winの関係」を創ると言う段階に入っているのかも知れない。