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「東京」という名の「日本五輪」?

2014-11-19 22:16:09 | 徒然

新聞のWEBチェックをしていたら「はぁ?」と、思う様な記事がトップにあった。
朝日新聞:五輪会場整備、都が2千億円圧縮 大阪の施設利用も検討

2020年の東京オリンピックに関しては、開催が決まってから様々な問題や意見が出ていた。
その中でも「現在の国立競技場を改修して、利用」という意見が出ており、一部の建築家さんたちからは、緑豊かな代々木公園を潰して、巨大な施設を新たに建設する必要はない、と言って新しい国立競技場建設への反対も出ている。
もちろん、膨大な建設費も問題となっていて、建設費負担で東京都と国との間で負担額を巡ってもめていた(現在ももめているのだろうか?)。

そんな時に、今度は大阪の施設を使って「東京五輪」という話らしい。
今朝のFM番組でも、その様な話を聞いたのだが、その時は「東京周辺」だけだと思っていた。
例えば、一部競技を横浜の「日産スタジアム」で行うとか、埼玉の「埼玉アリーナ」を使う、といった「関東限定」という意味だと思っていた。
ところが何と!大阪の施設まで使う、と言うことらしい。
となれば、東京と大阪の中間地点の愛知や静岡、三重・岐阜、滋賀などのスポーツ施設も使う、と言うことになるのでは?と、思ってしまった。
例えば、ボート競技は琵琶湖、ヨット競技は愛知の常滑や三重の鳥羽・・・と言うことになる、ということだろうか?

IOCの「オリンピック開催」についての規定を変える、と言うことなのかも知れないが、そうなれば「東京オリンピック」という名の「日本オリンピック」になる可能性がある、ともとれる。
これまで、IOCは頑なに「一都市開催」を言ってきた。
だからこそ、東京が落選をしサンパウロに決まった時の国内候補選の時には福岡が、東京に負けて涙となったのだ。
その時のプレゼンそのものは、最初から「東京ありき」であったようなトコロがあり、それでも福岡は「一都市開催」として、冬季オリンピックは別として、なんでも東京という発想のスポーツイベントに一石を投じたかったのでは?と、今でも思っている。

確かにこれまでの様な「一都市開催」では、施設だけではなく様々なインフラの整備などにも費用が開催地だけに大きな負担となりやすい。実際には、「一都市」という名ばかりの「国開催」と言っても良いのかも知れない。
であれば、やはり名前も「国開催」に変えるべきではないだろうか?
何故なら、東京>日本ではないからだ。