日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今回の選挙は「中間選挙」?

2014-11-22 06:56:35 | アラカルト

昨日、衆議院が解散した。
このところ、なんだかんだと「選挙」がある様な気がする。
衆議院がなければ、参議院がある。他にも地方選がある。
何とも、選挙の多いコトだろう。

今回の選挙は、「大義なき選挙」とも言われている。
安倍さん曰く、「アベノミクスを問う選挙」という位置付けそうだ。
その様な位置付けとなると、つい「アベノミクス=経済」に注目がいってしまう。
でも、米国の「中間選挙と同じ」という見方をすると、随分違った見方ができるのではないだろうか?

例えば「ごり押し」感の強かった、「集団的自衛権の行使」。
本来であれば、憲法改正も含めた議論が必要だっただろうし、何より国民のコンセンサスがとれていたのか?というコトも問題になってくる。
確かに、何かと「ちょっかいを出してくる」隣国との関係は、緊張感が高くなりつつある。
しかし、それと「集団的自衛権」を一緒に考えるコトは、どうなのだろう?
安倍さんが「閣議決定」で「集団的自衛権行使」を決めた直後、フィリピンでは「これから日本もフィリピンのために自衛隊を派遣してくれる」と言うニュースが流れた、という話もある。
「え?フィリピンと集団的自衛権行使とは関係無いでしょ?」と思われるかも知れないが、海外での受け止め方はその様な受け止め方だった。

他にも「特定秘密事項保護法の設定」は、本当に必要だろうか?
あくまでも、政府にとって「秘密にすべき事柄を公表しなくても良い」という内容だが、その「秘密にすべき事柄」とは、何だろうか?という議論もされていない様に感じる。
「特定秘密事項保護法」とは関係無いかも知れないのだが、先日、京都大学の構内で「公安職員」が、身分を隠して大学内に入り込んでいた、というコトがあった。
中核派の学生の動きを監視するコトが目的だったようだが、今の中核派と呼ばれる学生がかつての様な過激な学生運動をしている訳ではない。
早い間にその様な「活動の芽」を摘み取る、というコトが目的だったのかも知れないが、そうなると「思想や発言の自由」はどうなるのだろう?
そもそも、「監視の目的」を問いただそうとしても、「特定秘密事項に関する内容」と言われてしまえば、それで終わりになってしまうのでは?
その様な懸念を、大学側が感じていたのではないだろうか?

何より「アベノミクス」で本当に、景気がよくなったのか?という「実感があったのか?」というコトが、この「中間選挙」の様な今回の選挙では、問われる必要がある。
おそらく「アベノミクス」が続けば、いずれは中小企業や低所得者層にも恩恵がある、というコトは無いと思う。
何故なら、元々「アベノミクス」の内容は、「大企業に厚く・中小企業や生活者には薄く」だったし、「円高で日本経済が良くなる」というコトは、まず無いと考えられるからだ。
個人的には「政治が経済に首を突っ込むと、ロクなコトは無い」と、思っている。
何故なら、経済そのものは、国や宗教を超えて動くモノであり、政治は国と国民、そして外交という「関係性」を保つモノだからだ。

今回の選挙で、与党が大敗しても参議院では過半数を維持しているので、大きな変化を生み出すコトはないだろう。
だからこそ、選挙に行って「選挙民としての意思」を政治に伝えるコトが、重要だと思う。