日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

安倍さん、大丈夫?

2014-11-29 20:32:08 | 徒然

最近、安倍さんが「イライラ」しているらしい。
当然のコトながら、直接お会いしたコトがないので、あくまでも様々なトコロから出てくる「話」によるモノだ。
元々「犬猿の仲」だった?朝日新聞に対しては、苛立ちが頂点に達するようで、今朝の朝日新聞にその様な記事が掲載されていた。

ただ、今回の朝日に掲載された記事を読むと「安倍さん、大丈夫?」と思ってしまう部分が多い。
例えば、テレビの有権者のインタビューで「アベノミクスの効果は、余り感じられない。大企業はそれなりの恩恵があったかも知れないけど・・・」という内容について「企業の6割は、賃上げをしている」と、出演した番組で不満げな態度を示した、という。

安倍さんご自身は、「アベノミクスで、大企業だけではなく中小企業も賃上げをし、生活者にそれなりのメリットがあった」と言うことを言いたかったのかも知れない。しかし、先日発表されたGDPの数字などから見ても、決して「アベノミクス」が消費に反映されている、という訳ではない。
「経済」を選挙の御旗に掲げ、少なくともテレビに出演しているのであれば「生活者にも、アベノミクスが実感できるような政策をしていきたい」と、建前としてでも言う必要があったのではないだろうか?

むしろポイントとなるのは「アベノミクスの効果を、生活者が感じていない」というトコロで、その点に注目すること無く、自分の政策に対して「自画自賛」をしている、という印象を与えてしまったことは、失敗だったと思う。
何より、再登板後の安倍さんの発言の中には「自画自賛」的な内容があり、有権者からすれば「何だかな~~~」と言う気持ちになってしまう。

それが、頂点に達したのが「小四なりすまし」と話題になったNPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」の問いかけだろう。ご存じの方も多いと思うのだが、この「小四なりすまし」というのはNPO法人が今回の選挙に対して「どうして今、選挙をするのか?」という問いかけをしたサイトに対して、安倍さんがFacebookで激怒したコメントを書き込んだ、というものだ。

ITMediaニュース:
安倍首相“小4なりすまし”政治サイト「どうして解散するんですか?」をFacebookで批判「最も卑劣な行為」

一部ネット上では、Facebookで引用した先を「どうして、こんなトコロを引用するかな?」というコメントなどがあったが、政治的関心のある子どもが「どうして解散をするのですか?」と、疑問を呈している選挙なのだ、と考えれば良いだけのこと。批判の内容も「最も卑劣」という程、卑劣なのだろうか?と、逆に思ってしまう部分もあれば、安倍さんンが批判をすればするだけ、「やはり、解散理由が言えない解散・選挙なんですね」という印象を、有権者に与えている。そのコトに気づかないというコトが、「大丈夫?」という気がする要因なのだ。

昔の政治家(というべきか?)は「機に臨み変に応ず」というか、その場の社会的空気を読むことに、良くも悪くも長けていた様な気がする。少なくとも安倍さんのように、「自画自賛」を繰り返す様な方はいらっしゃらなかったと思う。
安倍さんが「自画自賛」をする度に、生活者は「本当に?」と疑心暗鬼になっている、というコトを感じ始めている、というコトを受け止める感覚が、最近益々無くなってきている様に感じるのだ。