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舛添さんの「第三者による調査」の言葉の裏にあるコト

2016-05-20 16:48:44 | アラカルト

東京都知事の舛添さんの「お金の使い方」に対する疑惑が、とまらない。
ご存じのとおり、舛添さんの「公費流用」の発端は、週刊文春だった。
昨日発売の「週刊文春」は、まだまだ「隠しネタ」を持っているような雰囲気のある、見出しだった。
同日発売の「週刊新潮」の見出しが、皮肉たっぷりのように感じた方も少なくなかったのでは?

これまでも「政治資金」の私的流用の問題は、何度もあった。
そのたびごとに、使われた金額などに怒りを覚えた方は多いと思う。
その言い訳も「秘書にまかせっきりで・・・」という趣旨の内容がほとんどだった。
確かに使われた先の多くが「飲食」や「交通費」のようなものであれば、そのような言い訳もあると思う。

今回の舛添さんの場合、「飲食」だけではなく「家族旅行」やYahoo!オークションで、絵画を購入したり、自家用車を2台購入(しかも「品川」と「湘南」のナンバーだという)したりと、「秘書にまかせっきりで・・・」という、言い訳が通りそうもない内容も含まれている。

まず「家族旅行」については、かつてのような「書生さん」のように家族を寝食を共にするような秘書であれば、公私の区別がつきにくかったと思うのだが、今どき「書生さん」のような秘書さんがどれだけいるのだろう?
「家族旅行」に行ったか否かは、舛添さんご自身が一番よく分かっていると思うのだ。
Yahoo!オークションで落札した「絵画」、自家用車がなぜ2台、必要だったのか?その理由が、分からない。
普通、高額な金額の支出であれば、事前に舛添さんに確認をするのが当たり前だろう。
秘書の方が舛添さんの知らないところで、自家用車を購入したとしても、ある日突然買った記憶もない新車があれば、気が付くのでは?
しかも2台もあれば、気づかないはずはないと思う。
殺風景な事務所に突然、絵画が飾られたら、それだけでもわかると思うのだ。
何故その時々で、秘書に確認をしなかったのだろう?

にもかかわらず、「第三者に調べてもらう」と言ってしまうのは、「自分は、関わっていない」と言いたいからなのだと思う。
これまでの「政治資金流用」のように、「飲食」とか「接待」のような内容であれば、「第三者による調査」は必要だと思う。
なぜなら、1回あたりの金額や対象となる内容そのものに「曖昧さ」があるからだ。
それに比べ、舛添さんの場合対象となるモノ・コトが、(「政治資金を流用」する)常識的な範囲を超えている。
それでも「第三者」を必要としているということは、舛添さんは「自分は、関わってはいないポーズ」をせざる得ない(=追い詰められている?)状況なのだと思う。
それとも、犠牲になってくれる秘書さんいがない、ということだろうか?