明日から、「伊勢志摩サミット」が始まる。
当然のことながら、三重県はこのサミット開催を機に「三重県」を売り込もう!と、勢い込んでいるようだ。
事実、サミット開催が決まってから三重県を訪れる観光客が、増えているという。
特に海外からの観光客が、増えているらしい。
ただ、サミットが開催されるからと言って、観光客が今後増えていくという可能性はあまりない、というのが現状だろう。
東京以外で行われたサミットは、過去2回。
「洞爺湖サミット」と「沖縄サミット」だ。
元々リゾート地だが、それがサミットと結びついて観光客数が伸びた、という訳でもないようだ。
朝日新聞:サミットの経済効果ある?過去の開催地に聞いてみた
まして、「サミット」そのものは一時的なものであり、「首脳会議」という言葉が表すように観光とは結びつかない「経済会議」が出発点だからだ。。
考えてみれば、過去各国で開催されたサミット会場となった場所など覚えている方は、余りいらっしゃらないのでは?
そう考えると、サミットがもたらす経済的効果は、あまり期待できないだろう。
ただ、「サミット開催」によって、一時期でも先進国を中心に名前が知れ渡る可能性は高い。
だからこそ、この機会に「三重県を売り込もう!」と、力が入るのだと思う。
であれば、どう売り込むのか?ということになる。
その点で、日経新聞のWEBサイトで面白い動画レポートがアップされている。
日経新聞動画:サミットの場で考える日本の観光力 FT記者の目
この動画を見てわかるのは、「サミット」は切っ掛けでしかない、という点だ。
むしろ、「伊賀流忍者博物館」のような、体験型の観光の観光客の伸びに注目するコトが大切だと思う。
それは、地方の観光政策のアイディアがあると考えるからだ。
「サミット開催」で、浮足立っているのは三重県だけではない。
ここ愛知県(この場合、名古屋は含まれない)でも、「サミットを切っ掛けに、トヨタ自動車以外の愛知を売り込みたい」という気持ちがあるようだ。
果たして、その胸算用成功するだろうか?