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慰霊の月に思う

2017-08-11 11:25:59 | 徒然

8月は様々な意味で、「慰霊の月」だと思う。
一番身近なところでは、「お盆休み」ということになるだろう。
亡くなったご先祖様を家にお迎えをし、またあちらの世界へと送る・・・というお盆行事をされるお宅も多いのでは?
私もそのために、実家に帰省しお墓参りやお迎えの準備+片づけをすることになっている。

そして、お盆の中心となる15日は「終戦記念日」でもある。
昨年、昭和天皇の「玉音放送」の完全版(というべきか?)が、各メディアで公開され、反響を呼んだ。
そこで感じたことは、「昭和天皇は、東アジアを中心としたアジア諸国の自主独立と平和を目的としていたのではないか?」ということだった。
と同時に、驚くほど強い口調で原爆を投下したアメリカに対して「許される行為ではない」と、批判している。
「戦争」という選択をしたことは、決して良いことではないと思う。
だからこそ、昭和天皇をはじめ今上天皇の「慰霊の旅」が続いているのでは?という、気がしている。

何より忘れてはならないのは、「玉音放送」の中でも昭和天皇が強い怒りをもって話されている、「広島・長崎への原爆投下」だろう。
広島に原爆が投下されたことで、日本は世界で唯一「兵器による被爆国」となった。
8月6日、9日と行われる広島・長崎の平和式典。
この式典で繰り返し語られるのが、「二度と核兵器による戦争を起こしてはならない」という言葉だ。

安倍さんが首相になってから、この式典で述べられる言葉が毎年のように「話題」になる。
以前話題になったのは、前年の焼き直しという指摘だった。
そして今年は、「核兵器禁止条約を批准しなかった」にもかかわらず、「核兵器保有国と非核保有国への橋渡しになりたい」と、述べたことだった。
朝日新聞:安倍首相、核兵器禁止条約に言及せず「原爆の日」式典
もちろん、このことに対して被爆者団体などは大反発をしている。
毎日新聞:長崎原爆の日「あなたはどこの国の総理ですか」

それだけではなく、「原爆の日」を前に、オバマ大統領時代の「核軍縮政策」を阻んでいたのは「アメリカの傘の下にいる日本の存在であった」ということだ。
核情報:核軍縮に向けた日本の新政権の緊急課題
リンク先の記事は、2009年のものでオバマ大統領が「プラハ演説」をした後に書かれた内容だ。

「兵器による唯一の被爆国・日本」と「アメリカの傘の下で守られてきた戦後」という事実は、これから先の「日本と平和」を考える上で、重要なポイントとなるはずだ。
そしてそれは「慰霊の月」となる8月だからこそ、じっくり考える必要があるのかもしれない。

お知らせ:明日12日からしばらく、お盆の帰省の為拙ブログをお休みさせていただく予定です。
再開は18日ごろになります。
楽しいお盆休みを!お仕事の方も、心だけはのんびりとお過ごしください。