日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

都市の緑地化

2018-08-02 21:39:49 | 徒然

7月も例年と比べようもないほどの暑さだった。
そして8月に入っても、この傾向はまだまだ続きそうだ。
ちなみに今日の名古屋の最高気温は39.6℃だった。
もちろん、この気温は気象庁の観測点での気温。
気象観測所のある場所は、比較的緑に恵まれた小高い場所での気温なので、多くの人たちの体感温度は40℃を超えていただろう(と想像する)。

連日の暑さを物語るような衛星写真が、公開された。
JAXA:「しきさい」がとらえた日本の猛暑(8月1日)

ニュースなどでも報じられた画像なので、ご覧になられた方も多いと思う。
日本列島ほぼ、真っ赤!という感じの画像だ。
そして「みどりの多い皇居近辺は、周囲よりも気温が低い」という説明がされている。
いくら皇居周辺が周囲よりも気温が低いと言っても、衛星写真の画像では良く分からない、というのが本音?だが、緑が増えると気温が下がる、ということはこれまでも度々言われてきたことだ。
にもかかわらず、日本では狭い敷地にびっしりと家を建てたり、最近ではタワーマンションが都市部で人気になったりしている。
眺望の良いタワーマンションなどは、人気だと言われているが、そのタワーマンションがあるために、海からの風が入ってこない為、ますます気温が上昇する傾向にある、という話も随分前に聞いたことがある。
にもかかわらず、タワーマンションが次々と建ってしまうのでは何故なのだろう?

各自治体には、それぞれに「都市計画」というモノがあるはずだ。
確かにタワーマンションに限らず住宅を建てるのは企業だが、もう少し「都市景観」という視点で何とかならないモノだろうか?
それでなくても、人口減少が始まっている日本では、都市部・地方関係なく「空き家」という問題が起きている。
タワーマンションに限らず、行政がもっと規制をかけ緑地化を進める、という方法は無いのだろうか?

新築の住宅やマンションを建設するときには、敷地面積に対して何%の庭や緑地を設ける、というようなことだ。
我が家の近所を歩いてみても、狭い敷地に庭もなくお隣との境もほとんどないのでは?と、思われるほどの林立した住宅を数多く見かける。
高度成長期~バブル期に建てられた住宅だけではなく、つい最近に建てられた物件でも同じような感じだ。
緑もなく、軒もないような家やマンションであれば、夏の強い日差しを建物として遮る方法は無く、どうしてもエアコンに頼ることになってしまう。
これほどの暑さが続けば、エアコンを利用しないことは命に係わる問題にもなってくる。
とすれば、ここの家のエアコン利用は仕方ないにしても、家やマンションの建て方や周囲の緑化など、行政や建築法などによって規制をかけていくしか方法が無いのでは?

これから先、空き家という問題を抱えながら、新しいマンションや狭小住宅を建て続けること自体、どうなのだろう?
その部分を含め「都市計画」の中に、「都市緑化対策」を盛り込む必要があるのではないだろうか?
そのコトで、今年のような暑さが少しでも緩和されるのであれば、生活者の理解は得られやすいような気がするのだが・・・。