朝日新聞のWEBサイトに、花火職人さんの記事があった。
今回の「新型コロナウイルス」の感染拡大の為、全国各地で開催される「花火大会」が次々と中止に追い込まれている、という。
そんな中、収入云々ではなく「花火をあげることで、社会の雰囲気を変えたい」と、意気込んでいる花火師さんが紹介されていた。
朝日新聞:「収入ほぼゼロ」花火に危機 希望たくし一斉打ち上げへ
有料会員の記事なので、全文を読むことはできないが全体の概略はわかると思う。
確かに、花火職人さんたちは冬の頃から夏の花火大会に向け、数多くの花火制作をしているのだろう。
それが「3密」のリスク回避の為、中止になってしまったのだ。
当然収入もほぼゼロという状況になってしまうだろう。
考えてみれば、今のようにリモートやテレワークが一般的になりつつある状況を考えると、リモートで花火を楽しむ。しかも特等席で鑑賞する、という方法もあるのでは?という、気がしたのだ。
確かに、現地で見る花火のような臨場感は無いだろう。
何より、花火が夜空に炸裂する音の迫力は、リモートでは興ざめと感じてしまうかもしれない。
だが、逆にリモートだからこそ様々なアングルで、花火を楽しむことができる、ということもあるはずだ。
今回の「一斉打ち上げ花火」は、スポンサーがついていないのかもしれないが、通常の花火大会ではテレビ局や新聞社などのメディアが付いている場合が多い。
そのようなメディアスポンサーがついているのであれば、リモートなども比較的やりやすいような気がするのだ。
このような企画の場合、一番重要になってくるのが「鑑賞料」という、費用を如何に徴収するのか?ということだと思う。
新聞社などは、今回の記事だけではなく「有料会員記事」を設定している。
とすれば、「鑑賞料」という費用徴収も今あるシステムを活用する、という考えもできるのではないだろうか?
今回の「新型コロナウイルス」の世界的規模の流行で、多くの人が気づいたことの一つが「IT」という技術だと思う。
インターネットを通して、世界トップクラスの音楽家が演奏や歌唱で人を勇気づけようとしたり、チャリティーなどをしてきた。
身近なところでは、ZOOMなどを利用した「家飲み会」を開催した人達も多いだろう。
「IT」の本来の意味である「情報技術(=information technology)」だけではなく、「興味や関心を広げる技術(=interest technology)」であり、それが「物理的・心理的距離を縮めるツール」にもなると、実感したのではないだろうか。