日々是マーケティング

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国から「新しい生活様式」等、押し付けられたくない!

2020-05-05 19:34:22 | 徒然

昨日、安倍首相の記者会見で「新型コロナウイルス」について、「新しい生活様式」などという「生活様式」の提案が、専門家会議の座長からあったようだ。
「ようだ」としたのは、実際の記者会見を見ていないからで、新聞などのメディアから得た情報だからだ。

新聞などに掲載された記事を読んでも、「これまで国民に要請してきた内容と、どう違うのだろう?」という位の内容という印象を持っている。
NHK特設サイト:専門家会議「新しい生活様式」の実践例

実は、昨日の朝からネットニュースなどでは、この「新しい生活様式」についての発表がある、という内容の記事が随分あったような気がする。
そしてこの「新しい生活様式」という言葉を見るたびに、違和感とここち悪さを感じていたのだ。
「国から『新しい生活様式』などという提案など、されたくない!」という、気持ちが強かったからだ。
そしてその気持ちは、もっと強くなっている。
理由は「これまで、散々言われてきたことを理解していれば『新型コロナウイルス』感染の終息宣言が、出されるまで覚悟している」という、気持ちがあったからだ。

確かに、「緊急事態宣言」発令後「不要不急の外出」とは思えない行動を起こす人達が、後を絶たないという事実はある。
沖縄や北海道に限らず、観光地と呼ばれる地域を持つ首長さんたちは「こないで欲しい!」というお願いを再三してきているにもかかわらず、観光に出かける人達がいるのも事実だ。
それぞれの人たちの言い分はあるにしても、「感染拡大防止」という観点で考えれば、「自分は大丈夫」等とのんきなことを言っている場合ではない。
そのような人たちは、「思考の視野が狭い為」何を言っても、理解できないのだろう。
「思考の視野が狭い」というのは、学力的な問題ではなく思考力の問題なので、「社会的地位」とは関係が無い。

そして決定的にそれを感じたのが、今朝のFM番組を聞いていた時だった。
ラジオパーソナリティーの方が「新しい生活様式の内容が分かって、安心をした。この生活する基準のようなモノが分かった」という趣旨の話をされたからだ。
上述した通り、「新しい生活様式」そのものは、これまで再三言われてきた内容とほとんど変わりはない。
とすれば、これまで言われてきた「注意事項」を照らし合わせながら、「自分の暮らしを創っていく」ということを考えればいいだけのことだ。

「自粛行動」の内容と趣旨を理解せず、自分勝手な行動をするその人達に合わせて、「国が新しい生活様式」などというモノを、押し付けられるのも違うのではないだろうか?
このような国からの「生活様式」の押し付けは、守らない人がいることでどんどん厳しくなり、「(自粛生活の中から見つけられる)自由な生活」をも、奪っていくような怖さも感じたのだ。
それはとりもなおさず、日本が第二次世界大戦へと突き進んでいった頃や、ヒットラー率いるナチスの思想に侵されていったヨーロッパのような「全体主義」の始まりのような気がしてしまうのだ。

せっかく「考える」という時間がたっぷりあるのだ。
様々な本を読み、自分自身の思考力を深める時間とすれば、国が提案する「新しい生活様式」などに振り回されることなく、生活を楽しむことができるのではないだろうか?
むしろ、全国各地で起きている「布マスクで地域活性化」の動きや、様々な人たちが「エッセンシャルウォーカー」と呼ばれる、この危機的社会状況の中で仕事を続けている人たちへの感謝やエールを送る動きなどは、「今だから見つけられた新しい価値観」を創り出しているように感じている。
そのような「新しい価値観」が、「新型コロナウイルス後」の社会の中心的思考になっていってほしい、と思っている。