来週月曜日25日から、東京都が飲食店の営業時間の短縮営業要請を全面解除。認定店に関しては酒類の提供の制限もない、ということになった。
このような生活が戻ってくるのは、昨年の2月以降初めてではないだろうか?
やはり若い世代でのワクチン接種等も進み、感染者の数字が劇的に減少した、ということが要因なのだろう。
もちろん、第6波が来るのでは?という、懸念が無いわけではないのだが、それでも日常の生活が戻る第一歩、という気がしている。
飲食店や飲食業に関連する業種に人たちにとって、この短縮営業時間の全面解除は、待ちに待ったことだろうし、約1年8か月という時間は、我慢の限界を超えるような時間だったことだろう。
それは、生活者にとっても同じことで、飲食店に行く・行かないという問題ではなく、飲食店の営業時間の短縮要請が全面解除されるという、言葉から受ける「解放感」だろう。
この「解放感」ということがとても大事で、これまで我慢に我慢を重ねてきて生活からの解放によって、飲食店とは関係が無い旅行やエンターティメント等に気兼ねなく行けるようになる、という気持ちが起きてくるからだ。
むしろ、長い間我慢を強いられていた為、その「解放感」はこれまでとは違う、自由さや楽しさ等の「心の解放感」があり、それが行動として旅行やエンターティメント、映画や美術館等の観客動員数として具体的に表れてくるのでは?という、期待感もあるのでは?と、考えている。
その一方で「リモートワーク」等が定着とまでは行かないにせよ、「リモートでも仕事ができる」という体験は、大きかったのではないだろうか?
「会社で仕事をする=出社する」という概念の一部が、壊れたのでは?と、考えるからだ。
とすれば、出産・育児や介護等で「出社」そのものが難しい、という状況にある社員に対して「(育休や介護休暇)等と併用してリモートワーク」という提案も、企業はできるようになるし、そのような働き方を選択する社員も登場するだろう。
もちろん、「仕事とプライベートの区別をつける難しさ」や「24時間職場と繋がっている感があり、逆に休めない」等の「リモートワーク」ならではの問題点も多々あることは事実だ。
それらの問題点を洗い出し、運用するための制度の検討はこれから本格的になっていくだろう。
そのようなステップを踏み「リモートワークと対面での仕事」というメリハリがつくようになるだろうし、そうなっていく可能性は高いと思う。
このように考えると、「その場に行かなくては感じ取れない感動」のようなモノに対しては、これまで以上の期待が出てくるだろう。
反面「リモートワーク」の様に、これまでの「当たり前」と思って疑わなかった「働き方」等は、働く側が「取捨選択」できるようになっていくかもしれない。
そしてもう一つ感じることは、「コロナ禍」によって「便利だと感じたサービス」等の利用は、益々増えてくるだろう、という点だ。
それがネット通販であったり、UberEast等のデリバリーサービスだ。
ただしデリバリーサービスに関しては、既に過当競争のような状況になっているのでは?と感じることがあり、サービスの向上等による「差別化」が進むのではないだろうか?
「新型コロナ」の感染拡大により、生活が大きく変っただけではなく「生活感」も大きく変化している。
感染症である「新型コロナ」を殲滅することはできないが、「With コロナ」という社会の考えがこれからの標準となっていくのでは?と、考えている。
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