昨日、PCでTwitterにアクセスしたら、朝は「青い鳥」のマークだった気がしたのだが、夕方になると「X」と表示され、驚いた。
確かに、既にTwitter社はイーロン・マスク氏のX社に買収され、傘下企業となったため実質的には「Twitter社」そのものは無くなっている。
そして、昨日イーロン・マスク氏自身が、「Twitterの青い鳥、さようなら」という趣旨のtweetをし、順次「X」のマークになっていくということが、明らかになった。
とすれば、昨日の夕方にはPC経由でアクセスをすると「X」のロゴが表示された、というのは相当なスピードで「Twitter」のブランドイメージを消し去ろうとしている、ということだろう。
なぜ、イーロン・マスク氏は躍起になって「Twitter社」のイメージを消し去ろうとしているのだろうか?
既に、ビジネス系のサイトでは言われていることだが、SNSを土台として、様々なネットサービスを展開するためでは?という、野心があるようだ。
イメージ的に違いのは、「LINE」だという指摘もある。
ご存じのように「LINE」のサービスの始まりは、友人同士で自由につながる為の限定的なネットサービスだった。
その後、「LINE Music」とか「LINE証券」、「LINE Pay」など、SNSに限定されないネットサービスを展開するようになってきた。
実際の「LINE」以外のサービスを利用している「LINEユーザー」がどれほどいるのか、わからないが「ソーシャルネットワーク」を手始めに、金融商品やその他ネットサービスを展開したい、という趣旨のことをイーロン・マスク氏自身が話していることから考えると、日本での「LINE」のようなサービスをグローバルに展開したいのでは?という、気がしてくる。
だからと言って、一から立ち上げるとその労力や資金、時間など様々なリスクがある。
そこで目を付けたのが、Twitter社だったのでは?という、指摘だ。
実際、FacebookやInstagramを提供しているMeta社が、先日リリースした「スレッズ」は最初の1週間での登録者数は、1億人を超す勢いがあったが、今では「登録はしたけど、様子見」という人の方が多いようだ。
それほど「Twitter社」が提供してきていたサービスは、市場優位なモノであった、ということになる。
ただ、Twitterを利用している人たちが、イーロン・マスク氏が考えるような「多岐にわたるネットサービス」を利用するのか?というと、やはり疑問なところがある。
それは、上述した「LINE」が展開している金融商品関連事業などを見れば、何となく想像できるのではないだろうか?
「LINE Pay」そのものは、SoftbankとYahooが共同出資した「Pay Pay」へ吸収されている。
そのような事例をイーロン・マスク氏が知らないとは思えないが、果たして思惑通りに事業展開できるのか?、疑問を感じるところでもある。
因みに、「Twitter」の元となっている「tweet」は、鳥のさえずりを指す言葉であり、その様子から「つぶやく」という意味になっている。
そしてマークとして使っていた「青枠に白い鳥」は、見方によっては「青い鳥」を示しているような、印象があった。
童話などで登場する「青い鳥」は、幸せを表す一種のアイコンであると考えると、本来「tweetをする」ことは「自分の思いをつぶやく」だけではなく、「社会によい影響が与えられるようなつぶやき」をしてほしかったのでは?という、気がしてくる。
匿名とはいえ、人を貶めたり、ストレス発散をするかのような攻撃的なつぶやきをしてほしくなかったのでは?
見知らぬ人とのコミュニケーションツールとして「Twitter」は大きな役割を果たしてきた。
社会的に問題となるようなことも多々あるが、Twitterから新しい商品やサービスが登場したことも確かだろう。
それが、Twitterの魅力だっただろうし、それがTwitterのブランド価値だったのではないだろうか?
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