買い物に出掛けると、様々な商品を目にする。
特に、百貨店やスーパーなどは、数多くの様々な種類の商品を一度に視るコトができる場所だろう。
そんな売り場を歩いていて、気がついたことがある。
それが今日のタイトルだ。
アパレルなどは、特にパッケージがある訳では無いが、食品や日用雑貨など、日々の生活の必需品にはパッケージがされている。
例えば、今日見かけたカルビーのポテトチップス。
パッケージには「帯広川西産新じゃが」という、産地表記がしてある。
一番大きなスペースとなる場所には「ジャガイモ作りへのこだわり、畑への思いが詰まった一品です」とある。この部分が「キャッチコピー」なら、その下にある文章は「キャプション」とか「ボディーコピー」というコトになるだろう。やや長くなるのだが引用すると「カルビーでは35年以上に渡って契約生産者と二人三脚でじゃがいもづくりに取り組んでいます。生産者限定ポテトチップスは、北海道の契約生産者を限定紙、2014年とれたてのじゃかいもを100%使用下ポテトチップスです」とある。その下には「私たしが育てました! 」という生産者さんの顔写真と名前が記載されている。
この本文を読むと、如何にカルビーがポテトチップス製造に対して、真摯に取り組んでいるのか、と言うことが伝わってくる。
誇らしげな笑顔の生産者さんたちの顔写真も、このポテトチップスが「普通とは違う!」と思わせるには十分だろう。
美味しそうなポテトチップスの絵や写真を優先するのではなく、メーカーとして生活者に自分達の思いと生産者の顔写真を掲載するコトで、「安心、安全である」ということもアピールするコトができている。
カルビーがこの様なパッケージを作ったのは、おそらく今年の夏マクドナルドのチキンナゲットをはじめとする「食に対する不安」が生活者に広がっているのでは?と言う懸念があったからだろう。だからこそ、「北海道産」ではなく「帯広川西産」という産地表示がされ、生産者さんたちの顔写真と名前を記載しているのだと思う。
しかし考えて見れば、パッケージそのものが発しているメッセージというのは様々だ。
海外の高級ブランドなどは、そのパッケージを見ただけで「ラクジュアリーでハイセンス」なイメージを思いうかべる。
スポーツブランド「ナイキ」などは、ロゴとなっている「スウォッシュ」を目にしただけで「ナイキの持っている世界観」のようなモノを思い感じるコトができる。
それらは、ブランドイメージが確立しているからこそのコトなのだが、逆に言えばパッケージそのものがブランドイメージ作りに貢献をしている、ともいえるはずだ。
パッケージそのものは「商品を包む」ものだが、そこには様々なメッセージを込める必要がある。
考え方を変えると、「パッケージは、生活者とのコミュニケーションツール」だというコトかも知れない。
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