Yahoo!のトピックスに、セガがゲームセンター事業から撤退する、というニュースを取り上げている。
ITMedia News:セガ、ゲームセンター事業から完全撤退 店名から「SEGA」消える
撤退の理由は、誰もが想像できる通り「コロナ禍」により、ゲームセンター利用者の激減だ。
ただ「コロナ禍」は、撤退のきっかけであって、随分前からゲームセンターそのものの利用者は、減っていたのでは?という、気がしている。
というのも、我が家の最寄の地下鉄の駅近くに、ゲームセンターがあった。
住宅地とはいえ、幹線道路に面している大型のゲームセンターだった。
以前は、学校帰りの生徒さんや大学生さんたちが、夕方過ぎからゲームをしていたような気がするのだが、ここ数年はプリクラなどを楽しむ若者の姿は見かけたりすることはあっても、ゲームそのものをしている若者、特に男子の姿を見かけないようになった。
あくまでも個人的な印象なので、違っていたかもしれないのだが、ゲームセンター前に止められていた自転車の数がここ数年減り続けていたような印象があるので、利用者そのものは減っていたのは事実だと思う。
そして3年ほど前、その場所にはマンションが建ったのだ。
とはいうものの、ショッピングセンターなどにあるゲームコーナーなどは、小さなお子さんが楽しめるゲームが多いのか?ゲームに興じる子供たちの姿を度々見かけた。
もちろん「コロナ禍前」の話だ。
「コロナ禍前」のゲームコーナーの人気を考えると、新型コロナがある程度収束し「withコロナ」という時期になれば、自然に大型ショッピングセンターのゲームコーナーの人気はある程度復活するのでは?という気がしている。
以前から言われていることだが、ショッピングセンターなどのゲームコーナーの利用者は、とても幅広いといわれている。
世間的には、「ショッピングセンターのゲームコーナー=子供たちの遊び場」と思われているかもしれないのだが、10年ほど前からショッピングセンターの開店と同時に高齢者の利用者が増えている、といわれていた。
ゲームそのものが比較的単純である、ということ。
子供たちが遊べるくらいのお小遣い程度である。
体を動かすゲームなどがあり、程よい運動が楽しめる。
等の理由が、あげられていた。
比較的単純とはいえ、ゲームそのものをすることで頭を使い、体を動かすということは、認知症予防にも効果的である、ということは言われている。
むしろ、難しいゲームよりも子供たちが楽しめる程度のゲームのほうが、良いのかもしれない。
そしてショッピングセンターという場所がら、ゲームを楽しむ同輩に会うことができるというメリットがある。
とすれば、これからのゲームセンターの主流となる顧客は、案外高齢者かもしれない。
その高齢者が行きやすく、楽しめる場所となると、これまでのようなゲームセンターのような環境ではないかもしれない。
場合によっては「サービス付き高齢者住宅(通称・サ高住)」や「老人保健施設」のような場所に、ゲーム機が置かれるようになるかもしれない。